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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #83 兵庫・家島 天神祭(本宮)2

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、古くより風待ち潮待ちの避難港として栄えてきた家島(いえしま|兵庫県姫路市)の海上安全と五穀豊穣を祈願して奉納される神事、天神祭(本宮)後編。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

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家島・天神祭も佳境を迎え、家島神社の本殿では、獅子舞に合わせ、子どもたちのかわいい踊りも奉納される。親御さんたちが熱い視線を送るなか、見事な踊りを披露。たくさんの笑顔が溢れ、やさしい空気に包まれていた。

そして境内の大釜では熱湯が焚かれ、湯立神楽が行われた。熱湯が撒かれると、青年たちがふざけながら押し合い圧し合いし、その微笑ましい姿を見た人々の笑い声が聞こえてきた。

釜の湯気はかなりの熱湯のようだが、浴びると無病息災のご利益があるらしく、皆耐えながら浴びていた。私もカメラを守りながら、飛んできた熱湯を浴びたのだが、声が出そうになってしまうくらいのかなりの熱さだった。しかし、これで無病息災が約束されたわけだ。良しとしよう。


家島神社での神事を終え、皆再び檀尻船(だんじりせん)へと戻る。船の前には手作りのかわいらしい獅子頭を持った幼子がいて、先輩たちに憧れの視線を送っていた。

今、立派に舞っている舞手にも、こんな風に先輩の舞いに憧れていた、幼少期があったのだろう。そう思うと、今まさに、島の祭りが引き継がれているのだと感じ、そんな素敵な光景に出会えたことに胸が熱くなった。将来の舞手に見せるかのように、見事な獅子舞が船上で舞われていく。

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その後、檀尻船が各集落に向け、家島神社を出立すると、皆が名残り惜しそうに見送った。笛や太鼓の音を響かせながら、檀尻船が瀬戸の海を勇壮に進み、家島は夏本番を迎える。

◆祭情報◆
日程 毎年7月24日(宵宮)・25日(本宮) 場所 家島(兵庫県姫路市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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