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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #60 長崎・福江島のへトマト1

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、遣唐使の寄留地や倭寇の根拠地として、大陸との交流の中継基地として栄えた福江島(ふくえじま・長崎県五島市)天下の奇祭「へトマト」全4編の第1編。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

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長崎・福江島のへトマト1

長崎港の西海上約100kmの東シナ海にある五島列島の主島。古くは「大値賀島(おおじかじま)」と呼ばれ、遣唐使の寄留地や倭寇(わこう)の根拠地として、大陸との交流の中継基地として栄えた「福江島」。大陸文化特有の独特な風習や祭事が残るこの島で、1月第三日曜に【天下の奇祭】と呼ばれる「へトマト」が行われるというので、2015年の1月、長崎港よりフェリーで向かった。

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日本各地にいる奇祭マニアたちの中でも、噂に名高い「へトマト」は、福江島・下崎山(しもさきやま)地区に古来より伝わる小正月行事。豊作・大漁・子孫繁栄を祈願する奇祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。この「へトマト」の何が凄いかというと、起源・語源について、まったく不明の民族行事だというところだ。後付けで、由来などを足そうとせず、「不明」という二文字で、祭を存続させていることに、漢気を感じながら、祭が行われる下崎山地区へと入った。

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集落に入ってまず目に付くのは、長さ3.5mm重さ350kgの大草履だ。のどかな風景の中、急に現れる大草履は、とてもシュールな光景だった。祭開始まで、まだ時間があったので、昨年の大草履が奉納されている山城神社へと足を延ばした。昨年の大草履は、色もすっかり変わっていて、その年季の入りように、一年間の大草履の時間の流れを感じていると白浜神社境内にて宮相撲が始まった。さすが九州の島、お神酒も焼酎が使用されている。

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「長崎・福江島のへトマト2」へと続く

◆祭情報◆
日程 毎年1月第三日曜(※2016年は、1/17)
場所 福江島(長崎県五島市)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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