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寄稿コラム

【島Column】百島百祭 #92 愛知・篠島 島中の電気が消える正月祭礼「大名行列」3

島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム「百島百祭」。今回は、愛知県は知多半島の離島・篠島(しのじま|南知多町)の正月祭礼「大名行列」をお届けします。
大名行列2はこちらから)

しばらくすると、オジンジキサマを運ぶ神職の方・「庁屋の人」が前浜(ないば)にやってきた。「庁屋の人」は、オジンジキサマを目にし、直接ご神体に触れるという重要な役目を担うため、寒中の海へと入り、身を清めていた。

かなり寒いであろう正月の海水につかり、自分の役職の重さを感じているのだろう。いにしえより続いている島の信仰心に、こちらも身が引き締まる。

袴姿の男たちが前浜(ないば)に姿を現し、いよいよ祭り気分も高まってくる。様々な扮装をした男たちが大名行列を形作り、オジンジキサマを迎える準備をする。

行列の先頭に並ぶ厄年の男たちを中心に、舞を舞い、声を上げ、酒を酌み交わし、そして砂を掛け合う。

篠島では、高校生になると、この祭りのために舞を習うことが決められている。新たに島の舞手となった高校生はどこか誇らしげだ。

前夜の島中の電気が消える静けさと打って変わって、晴れやかに舞う高校生たちの鈴の音がシャンシャンと浜に響く、にぎやかな島の光景。海からの冷たい風が吹く冬の前浜で、皆が子どもに戻ったような笑顔で空まで届くように砂を掛け合い、士気を高め、オジンジキサマの到着を今か今かと待ちわびていた。

オジンジキサマが一晩過ごされた神明社を出立すると、篠島・大名行列はいよいよ佳境を迎える。

●愛知県篠島・大名行列4へと続く

◆祭情報◆
日程 毎年1月3日・4日
場所 篠島(愛知県南知多町)

離島経済新聞 目次

【連載】百島百祭

野宿で日本各地の島を旅していた10年前、偶然出会った島の祭に魅せられたカメラマンの島祭コラム。島々に息衝く、祭の魅力をお届けします。

黒岩正和(くろいわ・まさかず)
写真家。21歳より、日本の島の風俗・祭事を撮影(2013年現在300島以上を撮影)。主な撮影テーマは、日本の島・山岳少数民族の風俗・メコン河流域の風俗・ 棚田などの稲作文化・戦国史跡など。
http://kuroiwamasakazu.com/

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