つくろう、島の未来

2024年11月21日 木曜日

つくろう、島の未来

佐渡島(さどがしま|新潟県)の南側、6つの集落からなる松ヶ崎・岩首地区。そこは松ヶ崎小中学校の学区であり、私の活動範囲です。私は2023年4月、佐渡市地域おこし協力隊として「子どもの元気は地域の元気プロジェクト」に参画しました。

本プロジェクトは、代表の上之山博文さん・副代表の山﨑聡子さんが、地域の子どもたちが少なくなっていることに危機感をおぼえ、2018年2月に立ち上げたものです。事務局は私を含めた3名ですが、有志の保護者の方々にもメンバーとして日々ご協力いただいています。

現在、松ヶ崎小中学校では、親子型の島留学を受け入れており、付随する説明会の調整や問い合わせの対応、住居の整備等が私の主な活動内容です。

前任の方々の尽力もあり、今は小中合わせて29名の子どもたちの元気な声が響いています。島留学イコール永住ではないため、今年いる子どもたちが来年もいるとは限りません。

少し切ない気もしますが、今まで空き家だった家に明かりがつき、友達が1人増え、今まで住んでいたところではできなかったような暮らし方ができる。結果的に短い間だったとしても、来るほうも迎えるほうもうれしいのです。

松ヶ崎・岩首地区は、海も山も近く、人と人との関わりも豊かな、素敵な地域です。東京から1週間だけのつもりで遊びに来て、気づいたら移住し働いている私のように、ここを好きだと思ってくれる方が増えるよう、今後も活動を続けていきます。(2023年11月発行『季刊ritokei』44号掲載)


石井沙耶(いしい・さや)
佐渡市地域おこし協力隊として、子どもの元気は地域の元気プロジェクトの事務局に参画。松ヶ崎小中学校の島留学関連の業務や、総合的な学習の時間の充実のサポートなど、松ヶ崎・岩首地区で活動している。

【関連サイト】
>>佐渡島 松ヶ崎留学 子どもの元気は地域の元気プロジェクト

     

離島経済新聞 目次

島人コラム

島々で暮らす人々による寄稿コラム。離島経済新聞社が発行するタブロイド紙『季刊ritokei』の定番企画「島人コラム」に掲載された中から、抜粋してお届けします。

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