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インタビュー

島々仕事人 #005 「しま体操」島系のみなさん

「しま体操」とは島の特徴を身体であらわす運動。「第一」では利尻島、佐渡島、隠岐島、壱岐島、五島列島、奄美大島、岩城島、新島、小笠原諸島の9島を学ぶ事ができるという。「島々仕事人」は島と島をつなぐ仕事に携わる仕事人の想いを紹介する企画。今回は東京で「しま体操」など「島」を軸に活動する島系のみなさんです。

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■昆布のようにゆ〜らゆら。島をあらわす「しま体操」とは

東京都内で「島」を軸に活動する人たちがいる。「島系」と呼ばれる彼らが、2013年10月某日「しま体操」なるものを披露すると聞き、代々木公園を訪れた。

中秋のほがらかな朝。原宿駅を降りて代々木公園へ向かう沿道では、ランニングや犬の散歩に訪れるたくさんの人とすれ違う。広場に到着すると、島系とみられる水色のTシャツ集団が集まっており、中央には「しま体操」と書かれた看板が鎮座している。

「はじめまーす」と声がする。ラジカセから音楽が流れはじめると、周囲にいたおよそ20人のメンバーが一斉に動きはじめる。「昆布のようにゆ〜らゆら……」と北海道は利尻島特産の昆布をモチーフにした動きにはじまり、「佐渡のカタチはS……」と、佐渡島、新島、小笠原、五島列島、隠岐島、岩城島、奄美大島の、9つの島が順々に「体操」として表現されていく。軽やかな音楽にあわせて島の特徴を表現するのが「しま体操」のようだ。小さな子どもが興味深そうに大人たちの動きを真似し、通りがかる人々が「しま?」と気にかける様子が伺える。練習も含め何度かの体操を終えたメンバーに話を聞いた。

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■島を共通点に集まり、さまざまな島活動を行う人々

「いろんな島をつなげようと思って集まりはじめた」と話すのは、五島列島のフリーペーパー『五島ZINE』の編集長を務める田端一彦さん。毎年11月に開催されている離島イベント「アイランダー」では、昨年から「島プロレス」という名の島自慢大会も企画している。本業はアートディレクターという田端さんは五島列島福江島出身だ。「東京の人は他の島も応援できる感覚がある。東京にいる島好きの良いところです」(田端さん)

「島系」というのは田端さんのように「島」を軸に活動する人々の総称らしい。

「島だと年齢も職業もばらばらなんだよね。今日も2歳から58歳まで。島を共通点に色んなバックグラウンドの人が集まってくる」(田端さん)

一方、東京生まれ東京育ちの楊 英美さん。とある縁で熊本県御所浦島(ごしょうらじま)に出逢ったことをきっかけに、2006年から島の元気を伝える活動として「ビオアイランドネットワーク」を立ち上げ、活動を続けている。

「島に出逢って日本にこんな場所があるんだとカルチャーショックを受けたんです。島のようなコミュニティの在り方を取り戻せたらと思うようになりました」(楊さん)

さらに、墨田区出身の細田 侑さんは「伊豆大島の高校に通ったことから島の良さに気づいて、“島会議”や“アイランドテーブル”などに関わってきました」と語る。

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■島国の原点でもある島。楽しく島を伝えていきたい

都会の中心ながら、島系はどこかの島へ向かう船に偶然乗り合わせた旅仲間のようでもある。「しま体操」はそんな彼らが寄り合い醸成された「島を伝える」ひとつの手段なのだ。

今後について「これをきっかけに島の人にも楽しんでもらいたい。色々な島が自分の島の体操を作ってくれるような仕組みがつくりたいですね」と楊さんが語り、「ゆるいほうがかえって難しいかもしれませんが『島系』は超島派(笑)なんです。まわりと対話を重ね、派閥にならないためにも、愉しくやっていきたいですね」と田端さん。

彼らの軸にある「島」については「同世代で島のことを知っている人が少ないのが課題ですね。違う地域のことを考えることは日本を考えること。島は島国の原点だと思うので、しま体操も島系も何でも、入り口は広くして色々な人に知ってほしいです」と細田さんは語る。「経済的な活性は他でもやっているので、文化的なことをしたい」と言う楊さんは「でも島をどうにかしたいというより、島に学んでいるように思います。日本のなかの日本、離島のなかの離島に」と結ぶ。

陽気に映る彼らだが、心の奥底にある芯は堅い。「島」がもつ不思議な引力によって引き寄せられた彼らは、今日もどこかで島を伝えている。

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島系(しまけい)

『五島ZINE』編集長 田端一彦(たばた・かずひこ)、ビオアイランドネットワーク 楊 英美(よう・えいみ)、細田 侑(ほそだ・ゆう)、島フェス代表 丸尾 誉(まるお・たかし)、おらほの屋店長 よしのゆうみなど、島人、島出身者、地域づくりに関わる人、島好きクリエイターなど島に関わる人間が立場を超えて集まる団体。

<「しま体操」お問い合わせ>

島系(担当:楊 英美)
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂 2-19 銀鈴会館603
E-mail >> yangyingmei@hotmail.com
HP >> http://shimakei.jimdo.com

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『季刊ritokei(リトケイ)』島々仕事人

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