つくろう、島の未来

2022年08月09日 火曜日

つくろう、島の未来

島にまつわる本を紹介する島Booksの特別編。今回は竹富島(たけとみじま|沖縄県)で子育てをするライター・片岡由衣さんの本棚より、島の大人や子どもたちにおすすめしたい本を紹介します。

※この記事は『季刊ritokei』38号(2022年5月発行号)掲載記事です。フリーペーパー版は全国の設置ポイントにてご覧いただけます。

子育てコミックエッセイ本『好きッ!絵本とおもちゃの日々』

『好きッ!絵本とおもちゃの日々』 著・相沢康夫

絵本とおもちゃの専門店に勤める著者による本。積み木を愛するあまり、世界最高峰と言われるスイスのおもちゃメーカーのデザイナーとなった行動力におどろく。
専門知識をもつ著者が我が子と関わる日常はおもしろく、学びもあり、何よりおもちゃ愛がものすごい!子どもたちの感性豊かな反応もほほえましく「子育てをこんなふうに楽しみたい」と思わせてくれる、大好きな本。(エイデル研究所/税込1,436円)

離島だからできる教育の可能性を感じる『子どもが教育を選ぶ時代へ』

『子どもが教育を選ぶ時代へ』  著・野本響子

マレーシア在住の著者が、「すべての子どもに合う教育はない」との前提で、日本と世界の教育の違いを挙げながら教育の選択肢を紹介。
「21世紀型教育」で重視される、”先生は教えずに子ども自身が考え、意見を言い、得意を伸ばすこと”は、子どもの人数が少ない離島の学校とは相性の良い考え方かもしれない。うちの子はどうだろう?とヒントをもらっている。(集英社/税込924円)

子どもと一緒に自然に驚き、楽しみたい『センス・オブ・ワンダー』(文庫版)

『センス・オブ・ワンダー』(文庫版) 著・レイチェル・カーソン 訳・上遠恵子

海洋生物学者の著者が、大甥のロジャーと自然の中で過ごす様子が生き生きと綴られている名著。子どもたちが生まれながらに持っている、「神秘さや不思議さに目を見張る心」を保ち続けるには、教えようとしないで一緒に感じて驚くことが大切。
鳥の鳴き声、輝く星空など、島の自然に目を向けたくなる。砂浜で遊び続ける子どもたちを見ると、この本を思い出してうれしくなる。(新潮社/税込649円)

島にあるいろいろな“青”を探したくなる『あおのじかん』

『あおのじかん』 絵と文・イザベル・シムレール 訳・石津ちひろ

表紙をひと目見て、繊細な絵柄に引きこまれた絵本。夕暮れのあと、空が水色から濃紺へ少しずつ色を変える。夜になると、青い生き物たちが動き出す。時の変化が描かれていて、多彩な青におどろく。
この絵本を読んで、島の暮らしの中で海や空などさまざまな青を見ていることに改めて気づいた。子どもたちと絵本を読みながら、島にある「青」について会話をするのも楽しい。(岩波書店/税込1,870円)

無人島で、学び、工夫して、生き抜く!『マインクラフトはじまりの島』

『マインクラフトはじまりの島』 著・マックス・ブルックス 訳・北川由子

小中学生に大人気のビデオゲーム『マインクラフト』が冒険ファンタジー小説になった。記憶を失った主人公がゲーム世界に似た無人島でゲームと同じように試行錯誤を繰り返し、生き方を学ぶ。
小学生の息子たちは『マインクラフト』で竹富島をつくったこともあり、ゲームを通して暮らす土地について学び、知ろうと試行錯誤している。物語としてもおもしろく、息子たちの一推し本。(竹書房/税込1,430円)


紹介者

片岡由衣
東京都出身。東京学芸大卒業後、リゾート運営会社、専業主婦を経てライターに。2019年竹富島へ移住。3人の子育てをしながらコラムなど執筆。講談社コクリコにて「竹富島暮らしの子育てと学び」連載。

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