つくろう、島の未来

2022年09月28日 水曜日

つくろう、島の未来

新潟県立佐渡総合高等学校では、2020年度の授業で島で働く大人たちへのインタビュー取材が行われました。高校1年生(当時)が実際に話を聞き、写真を撮影した大人は96人。それらを収録したインタビュー集『佐渡に暮らす私は』(発行:3710Lab)より、11の記事を抜粋して掲載します。

今回は、「はたの温泉松泉閣(しょうせんかく)」で受付などの仕事をされている、星野暢子さんのインタビューをお届けします。インタビュアーは星野侑杏さん。

私は「はたの温泉松泉閣」で主に受付などの仕事をしています。長女ということもあり、県外には出ず佐渡に残り、観光ガイドを25年ほど務め、その後介護の仕事をして、今は温泉勤務となりました。

この仕事をしている上で気を付けていることは、お湯や扇風機などの温度調整、スリッパや商品が乱れていたらすぐに直すことなどです。

でも、私が1番気を付けていることは、笑顔を絶やさないことです。お客様に疲れた体を癒していただくため、笑顔でお迎えし、優しく声を掛けることを毎日心がけています。

そして、小さな赤ちゃんからご年配の方まで幅広い世代の方々に利用され、「ありがとう」「おばちゃんまた来るね」と言っていただけることや、喜んで帰っていただけることが何よりも嬉しく、とてもやりがいになっています。

こんなエピソードがあります。観光で佐渡に来てくださったお客様が、私が趣味で撮った写真を見て、「この写真を焼き増ししてほしい」と言ってくださったのです。その時はお断りしたのですが、数日後、お客様よりお手紙が届き、どうしてもほしいとお願いされたため、送ることになりました。

その後、そのお客様が埼玉の方と分かり、私の娘も近くにいる事から、埼玉に行った時には会うようになりました。また、年賀状などを送ってくださるなど、今でも仲良くさせていただいています。

他にも地域の方々が野菜を持って来て下さったり、小さいお子さんが「私の作文が新聞に載るからみてね」と教えてくれたりするなど、たくさんのお客様と関わる事ができてとても幸せです。

私は今まで色々な職業をしてきましたが、やはり、自分自身どんな仕事をやりたいのか、どんな形で社会に貢献したいのか、またその仕事を一生続けていけるのかなどをしっかり考える事が大切だと思います。


【書籍情報】
『佐渡に暮らす私は』
定価 2,200円(税込)
撮影・執筆 新潟県立佐渡総合高等学校
企画・監修 田口康大
アートディレクション・デザイン 伊藤裕
撮影 小倉快子(BOOKS f3)
サイズ W156mm×H231mm
発行 3710Lab
助成 日本財団
みなとラボ『佐渡に暮らす私は』販売ページ

【販売店一覧】
【佐渡島】
丸屋書店(両津)/池田屋商店(真野)/ニカラ (羽茂大崎)
【新潟県】
北書店 (新潟市)/ブックスはせがわ(長岡市)
【宮城県】
曲線(仙台市)
【神奈川県】
本屋・生活綴方(横浜市)
【長野県】
mountain bookcase(富士見町)/栞日(松本市)
【京都府】
恵文社一乗寺店(京都市)
【大阪府】
スタンダードブックストア(大阪市)
【兵庫県】
1003(神戸市)/ASOBU KAPPAN(淡路島)
【愛知県】
ON READING(名古屋市)
【広島県】
READAN DEAT (広島市)/本屋 UNLEARN(福山市)
【鳥取県】
汽水空港(湯梨浜町)
【熊本県】
橙書店(熊本市)

離島経済新聞 目次

【寄稿|佐渡に暮らす私は】

新潟県立佐渡総合高校1年生の「産業社会と人間」という授業で制作されたインタビュー集『佐渡に暮らす私は』より、記事を抜粋して掲載します。
自己の将来の生き方や進路について考えることを目的に、佐渡島の高校生が島で働く大人たちに話を聞いた96組のインタビューからは、とても多様な「佐渡に暮らす私」がいることの豊かさを感じられます。

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