つくろう、島の未来

2022年09月28日 水曜日

つくろう、島の未来

新潟県立佐渡総合高等学校では、2020年度の授業で島で働く大人たちへのインタビュー取材が行われました。高校1年生(当時)が実際に話を聞き、写真を撮影した大人は96人。それらを収録したインタビュー集『佐渡に暮らす私は』(発行:3710Lab)より、11の記事を抜粋して掲載します。

今回は、ネギ農家をされている、斎藤正志さんのインタビューをお届けします。インタビュアーは計良恭平さん。

俺が佐渡にいるのは、佐渡が地元だからや。それ以外ない。

農家は会社員と違うから、やったのがそのまま返ってくるのが魅力かな。

会社員だとどうしても、別にいくら働いても給料変わらんけども、俺のパターンだと、やったらやった分だけ自分に返ってくるし、やらんきゃ自分に返ってくると。そのへんだな。

心がけていること……うーん……あー、お金を大事にする。無駄使いすると金ねぇんだもん。まぁ普通にちゃんと働くことや。あと、あれだな。そうだ、怪我をしんようにだな。俺一人しかおらんからさ、俺が1週間休んだら全滅や。

尊敬する人物は武豊だな。あの人はいい男だわ。武豊は昔、親から「人とのつながりを大切にしなさい。感謝を絶対に忘れてはいけない。」と言われとったんだわ。それを今も貫いて現役やっとるから。あと強えーな。あんなに強えー奴はなかなかおらん。

そうだなー、島外の人に知ってほしいこと……うーん……俺の職業は農業だから、そういう系の仕事をするには佐渡はいいよな。なんか、パソコンだとかさ、アパレルのような仕事するんだったら、出たほうがいいけど、ここ佐渡の方が土地あるし、やることも探せばあるからさ、そういう意味ではいいと思うよ。なんか、Iターンとかで帰ってくるやつおるけど、農業とかな、そういう系の仕事してぇなら、佐渡は凄まじい魅力のある島だよ。

佐渡はやることがあんまりねぇようにみんな捉えとるけど、実際やる気があれば、やることはいくらでもあるんだよ。佐渡は人間が少なくて、海に囲まれとるから、やることがねぇて、島外出て行くんだけど、実際は全くやることがないって訳ではねぇんだよと。向こう行ったからって、佐渡出たからって、やることある訳じゃねぇぞと。佐渡におってもやることいっぱいあるんだと。やる気があればなんでもできる。

俺は潜水士の資格も持ってる。潜水士を志したきっかけは、その前にプー太郎しとったんだわ、まぁ、その間になんかしんなんと思って、そん時に潜水士て職業があるって言われたんだわ。もともと海好きだし、海潜ってみてぇと思っとったの。でも、潜水士って国家資格がいる訳さ、で、そんときに、資格ねぇから駄目だわってなって、じゃあ潜水士の資格を取ろうて取ったんだ。千葉まで行って。資格なんていくらあってもいいから、今のうちから取っておくべきだな。


【書籍情報】
『佐渡に暮らす私は』
定価 2,200円(税込)
撮影・執筆 新潟県立佐渡総合高等学校
企画・監修 田口康大
アートディレクション・デザイン 伊藤裕
撮影 小倉快子(BOOKS f3)
サイズ W156mm×H231mm
発行 3710Lab
助成 日本財団
みなとラボ『佐渡に暮らす私は』販売ページ

【販売店一覧】
【佐渡島】
丸屋書店(両津)/池田屋商店(真野)/ニカラ (羽茂大崎)
【新潟県】
北書店 (新潟市)/ブックスはせがわ(長岡市)
【宮城県】
曲線(仙台市)
【神奈川県】
本屋・生活綴方(横浜市)
【長野県】
mountain bookcase(富士見町)/栞日(松本市)
【京都府】
恵文社一乗寺店(京都市)
【大阪府】
スタンダードブックストア(大阪市)
【兵庫県】
1003(神戸市)/ASOBU KAPPAN(淡路島)
【愛知県】
ON READING(名古屋市)
【広島県】
READAN DEAT (広島市)/本屋 UNLEARN(福山市)
【鳥取県】
汽水空港(湯梨浜町)
【熊本県】
橙書店(熊本市)

離島経済新聞 目次

【寄稿|佐渡に暮らす私は】

新潟県立佐渡総合高校1年生の「産業社会と人間」という授業で制作されたインタビュー集『佐渡に暮らす私は』より、記事を抜粋して掲載します。
自己の将来の生き方や進路について考えることを目的に、佐渡島の高校生が島で働く大人たちに話を聞いた96組のインタビューからは、とても多様な「佐渡に暮らす私」がいることの豊かさを感じられます。

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