つくろう、島の未来

2022年01月18日 火曜日

つくろう、島の未来

新潟県立佐渡総合高等学校では、2020年度の授業で島で働く大人たちへのインタビュー取材が行われました。高校1年生(当時)が実際に話を聞き、写真を撮影した大人は96人。それらを収録したインタビュー集『佐渡で暮らす私は』(発行:3710Lab)より、11の記事を抜粋してお届けします。

今回は、瓦屋を営む金田 茂さんのインタビューをお届けします。インタビュアーは金田夢月さん。

私は佐渡で瓦屋をしている親方です。瓦屋は主に、瓦の施工、販売をします。

私はもともと自分の家を建てたくて、大工になりましたが、挫折し、その後、瓦屋になりました。瓦は古くからありますが、形を変えて、新しいものも増えてきているというところに瓦の魅力があると私は思っています。

この仕事のやりがいは、毎日勉強をして、建物に合う瓦を選び、施工するとお客様が喜んでくれるということです。

私が仕事をするうえで気を付けていることは、高いところでの作業なので、安全第一なのは当然ですが、周りのお花等を踏まないようにすることです。お家の人は屋根に上がってみることができないので、写真を撮って、屋根の状態をわかりやすく説明しています。

私は、自分を育ててくれた親方を尊敬しています。1日15~20回怒られましたが、その怒られたことの一つ一つが、自分で家業をやるようになって大切なことだったと気づきました。怒られていたのではなく、教えてもらっていたんだな、と思いました。

「やらないで後悔するよりやって後悔しよう!!」わたしは、これを大切にして生きています。やってみないとわからないこともたくさんあるし、一歩を踏み出すと、また壁にあたるけれど、毎日勉強しながら生きるから充実した日々になるのだと思います。

私の住む佐渡の魅力は、神社やお寺が多いことです。大膳神社では、能があるし、お祭りのシーズンである4月には、いろいろなところで鬼太鼓(おんでこ)が見られます。島外の人が旅行に来ても、とても楽しめる島だと思います。

佐渡のおすすめスポットは、「大野亀」と「佐渡金山」です。大野亀には、5月~6月上旬に「トビシマカンゾウ」がきれいに咲きます。黄色の絨毯みたいでとてもきれいです。佐渡金山は、昔、人の手で掘られた金山です。夏になると、洞窟がとても涼しくて、いいところです。佐渡金山の近くにも、とても魅力的なものが多いです。例えば、「北沢浮遊選鉱場」や、「佐渡奉行所」などがあります。ぜひ行ってみてください。


【書籍情報】
『佐渡に暮らす私は』
定価 2,200円(税込)
撮影・執筆 新潟県立佐渡総合高等学校
企画・監修 田口康大
アートディレクション・デザイン 伊藤裕
撮影 小倉快子(BOOKS f3)
サイズ W156mm×H231mm
発行 3710Lab
助成 日本財団
みなとラボ『佐渡に暮らす私は』販売ページ

【販売店一覧】
【佐渡】
丸屋書店(両津)/池田屋商店(真野)/ニカラ (羽茂大崎)
【新潟】
北書店 (新潟市)/ブックスはせがわ(長岡)
【宮城】
曲線
【山梨】
mountain bookcase
【大阪】
スタンダードブックストア
【愛知】
ON READING
【熊本】
橙書店

離島経済新聞 目次

【寄稿|佐渡に暮らす私は】

新潟県立佐渡総合高校1年生の「産業社会と人間」という授業で制作されたインタビュー集『佐渡に暮らす私は』より、記事を抜粋して掲載します。
自己の将来の生き方や進路について考えることを目的に、佐渡島の高校生が島で働く大人たちに話を聞いた96組のインタビューからは、とても多様な「佐渡に暮らす私」がいることの豊かさを感じられます。

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