つくろう、島の未来

2024年05月20日 月曜日

つくろう、島の未来

島で健やかに生き、幸せに命をまっとうするためには、自分や大切な人たちの命と健康とどのように向き合い、守ればよいか。特集「島で守る命と健康」では、誰にとっても大切なテーマを島の皆さんや読者の皆さん、有識者の皆さんと一緒に考えていきます。
海に囲まれた島という環境で自分の命と向き合う瞬間が訪れた時、どんなことが心によぎるでしょうか。小笠原諸島の母島(ははじま|東京都)で暮らす宮城ジャイアンさんのブログに投稿された「絶海の孤島で、死を思う」を転載してご紹介します。

※この記事は『季刊ritokei』43号(2023年8月発行号)掲載記事です。フリーペーパー版は全国の設置ポイントにてご覧いただけます。

先週、僕は急に腹部が痛くなりました。キリキリと辛い痛みでした。ちょうど用事があって、父島(ちちじま|東京都)に行っていた日の夜に痛みはじめたのです。

まあ、一晩寝ていれば良くなるだろうと安易に考えていました。しかし、次第に父島で動いてる中でもキリキリと痛み出しました。それでも楽天家の僕は、ははじま丸で寝て休んでいれば治るだろうと思っていました。

しかし、母島に着いても痛みは一向に治まらず。そのまま入港日の配達作業(宅急便など)に突入しました。痛くて走れないし、重い荷物が持てない。

ようやくここで、僕は深刻に考えるようになりました。痛いのは体の左側のお腹と胸の間の部分。なんの臓器があるのかな?

次女はバレーの遠征で内地に行ってるし、妻は3日後には船に乗って内地に行ってしまう。ひとり島に残って仕事を続けるつもりだったけれど、もしかするとそれもできなくなるかも?

子どもは大きくなったし最近はいつ死んでもいいだろうと思っていたけれど、いざ、お腹が痛み出すと、それなりに怖く感じるようになってきました。人なんて弱いもんです。

盲腸かな?胃かな?もう40代だし、ガンかな?ここ数年、40代で亡くなった友人、知人が数人いるのでそんなことも頭をかすめました。

普段はあまりお腹が痛くならない僕は、勝手に色々想像して怖くなってきました。覚悟していたと思いつつ、人間なんてもろいもんです。

あまりにお腹が痛くて仕事にならないので、夕方、診療所で診てもらいました。島のドクターの診断は、姿勢や向きで痛みが変化するので、内臓ではなく、お腹周りの筋肉が傷んでいるのでは?とのこと。得体の知れない内臓由来ではなく、筋肉系じゃないかと聞いて、心底ホッとしました^ ^

2023年7月25日 宮城ジャイアン@母島


宮城ジャイアン(みやぎ・じゃいあん)
1981年仙台市出身。2002年に小笠原へ移住。2児の父。宮城自然農園代表。地域のさまざまな仕事、野生動物調査の調査員や鳥獣保護員のほか、2021年に便利屋を開業。2023年より小笠原村村議に就任。


ウェブメディア『ritokei』掲載記事のまとめやリトケイからのお知らせを、メールマガジン『リトケイ通信』でお届けします。配信を希望される方は以下のフォームよりお申し込みください。
>>メールマガジン配信お申し込みフォーム

NPOリトケイは日本の島々に存在する「小さくても大切な課題の解決に必要な活動」や「島の宝を未来につなげるために必要な活動」を、中長期的に展開することを目的に活動しています。

ウェブメディア『ritokei』およびフリーペーパー『季刊ritokei』は、活動に賛同してくださるサポーターや寄付者の皆さまからお寄せいただく支援により発行しています。

リトケイは島を想う皆さまの応援(寄付・協賛・サポーター)を心よりお待ちしております。

特集記事 目次

特集|島で守る命と健康

命と健康について考えることはありますか?
400島あれば400通りの個性がある日本の島々で健やかに生き、幸せに命をまっとうするためには、自分や大切な人たちの命と健康とどのように向き合い、守ればよいか。
リトケイの命と健康の特集では、誰にとっても大切なテーマを島の皆さんや読者の皆さん、有識者の皆さんと一緒に考えていきます。

ritokei特集