NPOリトケイ(特定非営利活動法人離島経済新聞社)は、島々で捕れる未利用魚や低利用魚などを活用するプロジェクトに挑戦中。3島3種の魚を活用したレトルト食品を開発しています。
2024年の販売に向けて選ばれたのは、瀬戸内海の島・弓削島(ゆげじま|愛媛県)のチヌ、日本海の対馬島(つしまじま|長崎県)のアイゴ、奄美群島・与論島(よろんじま|鹿児島県)のテングハギ。
恵比寿のフレンチレストラン「アムール」の後藤祐輔さんが、フレンチの魔法で3島の魚のおいしさを引き出します。後藤シェフをはじめ、それぞれの領域を活かして商品開発や販売に携わる、プロジェクトメンバーを紹介します。
2021年より「島の魚食」を盛り上げるプロジェクトを継続するリトケイは、豊かな海と日本の魚食文化を未来につなぐことをミッションに活動するChefs for the Blue(シェフスフォーザブルー)と協力し、島々の未利用魚や低利用魚を活用したサステナブルで海の学びにつながる商品づくりに取り組んでいます。
本企画は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
3島の魚のおいしさを引き出すシェフ
本プロジェクトで開発する商品のレシピを担当するのは、恵比寿のフレンチレストラン「アムール」の後藤祐輔さん。
魚介を含めた日本の旬の食材を使ったフレンチに長年取り組んできた後藤シェフの技と経験が光る、3島それぞれの魚のおいしさを引き出すメニューをお届けします。
レシピ開発 後藤祐輔
1979年5月25日 東京都出身。『ミシュランガイド東京 2013』にて一つ星を獲得。以後7年連続で一つ星を獲得。2016年11月 シャンパーニュ騎士団より「シュバリエ・ドヌール」の称号を叙任。フランス料理の技術、精神をベースに日本の食材を活かした『日本人でしか表現できないフランス料理』に取り組んでいます。
https://gotoyusuke.jp/
島の内と外をつなぐプロジェクト推進メンバー
●NPOリトケイ(特定非営利活動法人離島経済新聞社)
本プロジェクトを中心となって推進するのは、日本の離島が秘める価値と可能性に注目するNPOリトケイ。島々の住民や島ファン、関係人口、行政、企業と連携し、「メディア運営」「地域事業」の両輪で活動しています。
事業ディレクター 矢吹飛鳥
2020年よりリトケイに参画、2021年度より島の魚食プロジェクトを担当。鎌倉と奄美大島、加計呂麻島の3拠点居住をしながら、2023年12月、奄美大島にキッチン付きのフリースペース「Living AMAMI」をオープン。
広報担当 石原みどり
『ritokei』で編集・記事執筆を担当。離島の酒とおいしいもの巡りがライフワークの食いしん坊。著書に奄美群島の黒糖焼酎の本『くじらとくっかるの島めぐり あまみの甘み あまみの香り 奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島と黒糖焼酎をつくる全25蔵の話』(共著・鯨本あつこ、西日本出版社)。
営業担当 上月温子
リトケイ理事。2013年よりリトケイに参画。広告代理店の営業職と兼業で、企業や島の事業者とのコミュニケーションサポートに携わっています。一般社団法人地域づくり支援機構 認定地域プランナー&コーディネーター。
Tiny Tiny 高垣陽子
IT企業でサービス企画・開発に携わる。移住関連のサービス開発に関わったことを機に、離島の魅力にはまる。本プロジェクトでは、イベント企画運営を担当。海と音楽、建築鑑賞が生きる源。
●一般社団法人Chefs for the Blue(シェフスフォーザブルー)
本プロジェクトのコンセプトづくりや商品開発をサポートするのは、海を学び、食を通じて持続可能な海を目指し活動するトップシェフ集団・シェフスフォーザブルー。後藤祐輔シェフもその一員です。若手シェフに海の学びを提供する「C-BLUE Community」や、水族館でのシーフードイベントなど、多彩に活動中。
>>Chefs for the Blue公式サイト
代表理事 佐々木ひろこ
食文化やレストラン、食のサステナビリティ等をテーマに活動するフードジャーナリスト。2017年よりシェフ達とともにChefs for the Blueを立ち上げ、豊かな海を取り戻し食文化を未来につなぐための活動を続けています。農林水産省 水産政策審議会特別委員。
Chief Strategy Officer 本間勇輝
『東北復興新聞』『食べる通信』、(株)ポケットマルシェ(現、(株)雨風太陽)、『美食倶楽部ネットワーク』等の立ち上げを経て、2023年よりChefs for the Blueに戦略担当として参画。著書に『ソーシャルトラベル』(U-CAN)『3years』(A-Works)など。
商品開発サポート 松尾琴美
バイヤーとして日々産地を巡りながら、「未来も美味しい食」を目指して様々な商品の企画/開発に携わる。2023年よりChefs for the Blueに参画。お気に入りの島は、奄美大島。
販売協力「sakana bacca(サカナバッカ)」
●株式会社フーディソン
本プロジェクトで開発中の商品は、株式会社フーディソンが運営する「sakana bacca(サカナバッカ)」で2024年2月に販売予定。
昔ながらの街の魚屋を現代生活に合わせてアップデートした同店には、全国の仕入れ先から届く旬の魚が並び、中には島から届いた珍しい魚も。プロがおいしい食べ方を教えてくれる対面販売で、東京都内8店舗から魚食文化を発信しています。
>>sakana bacca公式サイト
プロジェクトをサポートする読者モニター
本プロジェクトには、島を思うリトケイ読者モニターも参加。イベントのサポートや、商品企画へのご意見をいただきます。
磯昭一郎
奄美大島出身。祖母と父親が営む魚屋で、父親が魚をさばく姿に憧れ、小売店の鮮魚担当に。島から東京に出てきて32年、島のためにできることをしたいとの思いから本企画に参加。趣味は7年続ける奄美シマ唄。
幸秀和
祖父は奄美大島出身の島3世。カメラマンとして活動しながら、島と食のコミュニティ運営や発信を続ける。2022年にリトケイが企画したオンラインイベント「離島のレア旨肴(おつまみ)を味わう 海の幸 × 島酒ペアリングの会」では、島々の肴を使ったアレンジレシピなど、おいしい楽しみ方を提案。
関連記事>>【島Report】オンラインで乾杯!「離島のレア旨肴(おつまみ)を味わう 海の幸×島酒ペアリングの会」
しま彦(離島びーる倶楽部)
東京在住の会社員。島旅好きとして「せっかく島に行ったら島のビールで乾杯したい!」という欲望を原動力に、全国の離島のクラフトビールのファンサイト「離島びーる倶楽部」を運営。各島のビールの魅力を伝える情報発信やオンラインツアーを企画する。
関連サイト>>離島びーる倶楽部
森塚実咲
料理をつくる事が好きで、2020年に会社員を辞め、隠岐諸島のひとつ中ノ島(なかのしま|島根県)にある料理学校「島食の寺子屋」(海士町)で1年間日本料理を学ぶ。本プロジェクトでは、イベント販売で調理サポートを担当。
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本プロジェクトの背景や関連イベントのお知らせを、この「島々会議」でお伝えしていきます。引き続きご注目ください。