つくろう、島の未来

2024年03月03日 日曜日

つくろう、島の未来

「アイゴは初めて食べましたが、おいしいですね」「おいしい!お豆!(2歳半のお子様がぱくぱく食べて)」「磯焼け問題について学びがあった」(参加者の声)

2023年10月21日(土)22日(日)、リトケイは二子玉川ライズで開催された「海のごちそうフェスティバル2023」に出展。

対馬島(つしまじま|長崎県)で捕獲された食害魚のアイゴを、恵比寿のフレンチ「アムール」の後藤祐輔シェフの手でアレンジしたスープをお披露目しました。イベントの様子をレポートします。

2021年より「島の魚食」を盛り上げるプロジェクトを継続するリトケイは、豊かな海と日本の魚食文化を未来につなぐことをミッションに活動するChefs for the Blue(シェフスフォーザブルー)と協力し、島々の未利用魚や低利用魚を活用したサステナブルで海の学びにつながる商品づくりに取り組んでいます。

本企画は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

おいしく魚を味わい海の持続可能性を学ぶイベント

2023年10月21日(土)22日(日)に催された「海のごちそうフェスティバル2023」は、全国の海産物を使ったグルメの提供や加工品の販売、体験イベントなどを通して、おいしく魚を味わいながら海の課題や持続可能性を学ぶことのできるイベント。2日間で合計25,000名が来場しました。

リトケイは、全国12地域の海のグルメをキッチンカーで提供する「海のごちそうキッチン」ブースに出展。

対馬島で磯焼け対策として捕獲されたアイゴをおいしくアレンジした「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」を提供しました。

ほかにも、海水温の上昇により北海道で漁獲量が急増するブリを活用した「函館ブリ塩ラーメン」、磯焼け対策の一環で捕獲したウニを畜養して加工した「とっとりムラサキウニムース」など、各地の海の変化や課題にまつわるメニューが並びました。

「海のごちそう回転ずし」では鹿児島大学の鳥居享司さんが日本の海の課題を解説

会場の一角で回る開店寿司のレーンには、思わず足を止めて注目する来場者が多数。

ここでは「島々会議」にもご登場いただいた、長年島々の漁業振興に取り組む鹿児島大学水産学部准教授の鳥居享司さんが、解説を担当。

日本の海に起きている変化と、資源の減少によりおいしい寿司が食べられなくなるかもしれない未来の可能性を伝えていました。

物販販売コーナー「海のごちそうマルシェ」には、全国42都道府県から集めた海産物加工品がずらり。

首都圏3校の高校生が海の課題を取材して企画したブースでは、外来種を活用した食品などを、高校生たちが熱心に対面販売していました。

おいしく食べて海もよろこぶメニューを食べ比べ!

近年、日本中の海で静かに起きている、環境と食をめぐる問題をご存じでしょうか。

地球温暖化による水温上昇や気候変動の影響で海藻が枯れて流失、ウニやアイゴ、ブダイなど海藻をよく食べる生物の生息域も変化し、海藻の食害が進んでいます。

こうしたことが重なり、海藻が豊かに生い茂る藻場がなくなることで、生き物が住めなくなる「磯焼け」が各地で問題となっているのです。

海水温の変化や魚の食害により海が砂漠化する「磯焼け」を起こした海底の様子

この課題に立ち向かうべく、リトケイの「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」では、対馬島の丸徳水産(※)の協力のもと、対馬島で磯焼け対策として捕獲されたアイゴを活用。

※【関連記事】対馬島の生産者に聞きました!島ぐるみの「磯焼け」対策
https://ritokei.com/forum/tsushima_isoyake

恵比寿のフランス料理店「アムール」の後藤祐輔シェフ(※)にレシピ考案と調理のご協力をいただき、おいしく食べて海もよろこぶ「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」300食をお届けしました。

※後藤祐輔HP
https://gotoyusuke.jp/

オイルで煮たアイゴのコンフィをスープに載せた「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」

海の変化や課題にまつわるメニューが並ぶ同イベントでは、同じくアイゴを活用した食べる磯焼け対策として「アイゴのフライ アイボー」(大分県佐伯市)も出展。

会場では、対馬島と佐伯市のアイゴを両方購入して食べ比べる方も見られました。

アイゴのスープはいかがでしたか?お客様に聞いてみました

スープを味わった方々のほとんどが、「アイゴを初めて食べた」とのこと。東京ではなかなか出会う機会の少ない島の魚を味わいながら、海の課題を知っていただく機会となりました。

いただいた参加者の声を抜粋して紹介します。

「アイゴは初めて食べましたが、おいしいですね」

「おいしい!お豆!(2歳半のお子様がぱくぱく食べて)」

「磯焼け問題について学びがあった」

「身がプリッとしていてボリューム感があるスープですね」

小さなお子様にもおいしいと食べていただき、プロジェクトメンバーも思わずガッツポーズ。集まった好評の声に、大いに手応えを感じるイベント出展となりました。

秋晴れの空の下開催された「海のごちそうフェスティバル」には2日間で25,000人が来場しました

本プロジェクトでは、瀬戸内海・弓削島(ゆげじま|愛媛県)のチヌや奄美群島・与論島(よろんじま|鹿児島県)のテングハギを活用したメニューも鋭意開発中。

おいしく食べることで海の環境改善につながり、島の産業振興にも貢献できる商品として、広く流通させられるレトルト食品のシリーズ化を目指しています。

ウェブメディア『ritokei』内「島々会議」にて引き続き情報を発信していきます。今後もご注目ください!


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