つくろう、島の未来

2024年07月15日 月曜日

つくろう、島の未来

こんにちは!リトケイ「こがに隊」の松本です。

リトケイは2022年に「小規模離島の海ごみ問題を考える会」をスタート。先進事例や島々での現状を共有するオンライン勉強会を開催するなど、小さな島々の海洋ごみ問題に取り組んでいます。

活動の一環として、今年は小規模離島のごみ拾いを行うボランティアチーム「リトケイ海ごみ対策チーム(通称:こがに隊)」を結成しました。尊敬する瀬戸芸のこえび隊にお名前のモチーフをお借りしたこのチームで、勤勉なカニたちのように、島にお邪魔してはせっせとごみを拾っていこうと思っています。

2023年6月24日、こがに隊は読者の皆さんと男鹿島(たんがしま|兵庫県)へ。海岸清掃に参加し、小規模離島の持続可能な海ごみ問題について話し合いました。

今回は、その様子をお伝えします。

兵庫県姫路市沖に浮かぶ、人口約40人の男鹿島

兵庫県姫路市沖に連なる家島諸島(いえしましょとう|兵庫県)の一つ、男鹿島は、かつて採石業で栄え、最盛期の人口は400人を数えました。やがて安価な海外産の石に押され、採石業が衰退するとともに人口は年々減少。現在は、高齢者を中心に約40人が暮らしています。

海がきれいな男鹿島は、海水浴場として人気があり、夏季は島外から島を訪れる海水浴客でにぎわいます。そこで地元では、毎年7月第1週目の海開きに合わせて住民による海岸清掃を行っていますが、高齢者中心の島では年々人手が追いつかなくなってきています。

人口約40人の男鹿島の立ノ浜海水浴場には、木片やプラスチックごみが流れ着きます。

この負担を少しでも軽減しようと、男鹿島で空き家の活用を行う「男鹿島うみのいえプロジェクト」のメンバーは、地元の方々が海岸清掃を行う1週間前に有志でごみを拾っています。

事前に行うごみ拾いのおかげで、地元の方々の作業負担は必要最小限に。翌日に控えた海開き神事の準備をスムーズに行うことができると喜ばれています。

海開きを控えた男鹿島の立ノ浜海水浴場

2023年6月24日、リトケイ読者有志とこがに隊は、そんな「男鹿島うみのいえ」が主催するごみ拾い活動に参加するため、男鹿島に向かいました。

姫路港から坊勢汽船の定期船に乗り、約30分で男鹿島に到着。

港には「男鹿島うみのいえ」メンバーや、お隣の家島(いえしま|兵庫県)から駆けつけた応援隊、リトケイ読者とこがに隊など総勢16名が集合しました。

名前や所属、男鹿島との関わりなど、簡単な自己紹介を済ませたら、浜へ行き、早速ごみ拾いをスタート。

中症にならないよう休憩や水分補給を忘れずに、海岸清掃を続けます

当日は梅雨の晴れ間で、鋭い日差しが目に眩しい猛暑日となりました。熱中症にならないよう休憩を挟みながら、大きな木材などを運び出すチームと、細かい海洋ごみや木材の破片などを拾うチームに別れて、効率よく作業を進めます。

午前中の活動で回収したさまざまなごみ

ランチ休憩は島内の「海の家 中村荘」へ。お店のご好意でメバルの煮付けを振る舞っていただきました。あたたかな応援に感謝!

おいしいランチで元気を取り戻し、午後も引き続きごみ拾い作業。16人が力を合わせて、浜は見違えるほどきれいになりました。

見違えるほど綺麗になった浜。あふれる達成感!

ごみ拾いの後は「男鹿島うみのいえ」で、「持続可能なごみ拾い活動」アイデア会議。こがに隊メンバーである僕が、2022年度にリトケイが実施した小規模離島の海洋ごみ問題調査について報告し、それを受けて参加メンバー同士で話し合いました。

「小規模離島の海洋ごみ問題調査」関連記事:
人手が足りない!資金が足りない!キリがない! 人口500人以下小規模離島の「海ごみ」問題を考える(その1)
人手が足りない!資金が足りない!キリがない! 人口500人以下小規模離島の「海ごみ」問題を考える(その2)

こがに隊・松本による、小規模離島の海洋ごみ問題調査の報告

慢性的な人手と資金不足に、拾っても拾っても海から流れ着く海洋ごみ。「持続的に活動していくためには、どうしたらよいか?」という難問は、海洋ごみ対策に悩む島々共通の問いです。

そんな問いに対し「男鹿島うみのいえ」メンバーの一人が発言した、「自分は今回のごみ拾いを『作業』と思って参加してはいない。島で遊ぶのが好きで、浜がきれいな方がうれしいのでごみ拾いをしている」との言葉が心に残りました。

地魚のお刺身を囲んで乾杯〜!疲れも吹き飛びます

打ち上げは、ランチでもお邪魔した「海の家 中村荘」で乾杯!ざっくばらんな雰囲気の中で、今回参加いただいたリトケイ読者有志の皆さんからも、さまざまなご意見をいただきました。

「海ごみを、もくもくと拾うのがよかった」
「困っている人がいたらすぐ助けに行っているなとか、一人でもくもくと作業しているなとか、参加者の人となりも垣間見える気がした。街コンのようなものと組み合わせると良いかも」
「ごみ拾いのほかにも、島を案内してもらえる時間があるとうれしい」など。

人口の少ない島が海洋ごみに立ち向かうには、海岸清掃をする際の人手の確保をはじめ、拾ったごみの処理費用や、人数を集めて作業する場合の食事の手配など、地域によってさまざまなハードルが存在しています。

読者の皆さんにもアイデアやサポートをいただきながら、引き続きこがに隊の活動を続けていきたいと思います。


【関連リンク】
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Facebookグループ「小規模離島の海ごみ問題を考える会」

     

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