つくろう、島の未来

2024年04月24日 水曜日

つくろう、島の未来

恵比寿のフレンチレストラン「アムール」の総料理長・後藤祐輔さんの開発したレシピで、対馬島(つしまじま|長崎県)のアイゴ、弓削島(ゆげじま|愛媛県)のチヌ、与論島(よろんじま|鹿児島県)のテングハギを使った、極上スープが誕生。

プロジェクトの様子を見守っていたリトケイ統括編集長・鯨本が、完成したスープを試食しました。さて、その感想は?

2021年より「島の魚食」を盛り上げるプロジェクトを継続するリトケイは、豊かな海と日本の魚食文化を未来につなぐことをミッションに活動する一般社団法人Chefs for the Blue(シェフスフォーザブルー、以下C-BLUE)と共に、島々の未利用魚や低利用魚を活用したサステナブルで海の学びにつながる商品づくりに取り組んでいます。

本企画は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

写真、文・鯨本あつこ

こんにちは、リトケイの鯨本です。

島の魚食を盛り上げるプロジェクトチームが、今年度は「商品を開発する!」という壮大な夢を掲げ、元気に活動する様子を、遠くからみつめていたものの、実は、なかなか実食の機会にあずかることができなかった私。

試食会や「海のごちそうフェスティバル」のレポートで「おいしい!」という声が聞こえてくるものの、味わっていない私には当然、そのおいしさがわからず。味わってみたいなと、心待ちにしていました。

そんな私のもとへ、ついにやってきました。
3島3種のお魚スープ。かわいいから、まずは写真におさめてみます。

青空をあおぐお魚スープ。
春の野草とお魚スープ。

かわいらしいパッケージは、五島列島・福江島(ふくえじま|長崎県)でデザイナーとしても活躍する草草社の有川智子さんにデザインいただきました。

イラストは私が担当。数ヶ月前に行った、プロジェクトチームやC-BLUEの皆さんとの打ち合わせ時に、「こんなイメージ?」と描いたイラストを「かわいい!」と言ってもらったことから、本番にも採用。

お魚が好きな子どもたちに手にとってもらえるといいなと思いながら、きらめくまなざしのアイゴくん、チヌたん、テングハギちゃんを描きました。

パッケージには、いろいろと文字が書かれています。
実は、未利用魚・低利用魚であるアイゴくん、チヌたん、テングハギちゃんには、それぞれの物語があり、生まれ育った島のことも知ってもらいたい。

アイゴくん、チヌたん、テングハギちゃんが言いたいことを、パッケージデザインに施してもらいました。

そんなパッケージもたのしんでいただきたいものの、今日、私が確認したいのは「お味」。どれだけかわいくても、おいしくなかったら……と内心ドキドキ。

ランチ時、3種のスープをレンジで温めて味わってみました。

お皿にスープを注ぐ瞬間、感じたのは想像以上のどっしり感。さらっとしたスープではなく、具材がごろごろしています。

まずは与論島のテングハギちゃんをいただきます。
しめじやキクラゲの入ったとろみのあるスープは、想像していたよりも和風な仕上がりで、料亭のような上品な香りがしました。

テングハギちゃんでつくられた肉団子(=テングハギボール)は、鳥の胸肉のような食感ながらお魚の風味もある不思議な食べごたえ。きのこの食感が好きな方、上質なタンパク質をとりたいヘルシー嗜好の皆さんにおすすめしたいスープでした。

次に弓削島のチヌたん。
サツマイモとチーズの甘みがあるクラムチャウダーは、ふわっとしたお魚の食感と味わいがありながら、とにもかくにもクリーミー。

しっかりしたお味なので、ごはんにかけてチーズをのせてトースターであたためたら、我が家の子どもなら2人分のごちそうになっちゃうくらいのおいしさとボリュームでした。

最後は対馬のアイゴくん。
このアイゴくんがやってきた対馬の丸徳水産さんには、私もおじゃましたことがあり、藻場を荒らしてしまうアイゴくんが悩みの種で、特有の臭みがあることも聞いていました。そんなアイゴくんが「海のごちそうフェスティバル」のレポートで「おいしい!」といわれていたので、正直いえば「本当かなあ」と……。

そんなアイゴくんをいただいてみると……。

お、お、おいしい。ほんとうにおいしい!

確かに、「アイゴ特有の臭み」はあるように思うものの、スパイスたっぷりで少しだけピリ辛で、アイゴの臭みがむしろスパイスのひとつになっているような。スパイスカレーが好きな人はみなさん好みだと思う、くせになる味わいでした。

合わせるならば、玄米ごはんかハード系のパンか。お魚とお豆と野菜のスープなので、当然のごとくヘルシー。満足度はたっぷりでした。

おいしく味わいながらふと思い出したのは、そういえば、アイゴくん、チヌたん、テングハギちゃんは未利用魚・低利用魚だったなということ。

知ってもらいたいことはあるけど、まず、おいしいということが私はうれしい。
そして、海も魚もうれしい。

だからみんながうれしいんだ!というスープに仕上がっていました。

みんながうれしい3島3種のお魚スープは、2月の三連休、すてきな魚屋sakana bakka都内3店舗で試食販売会を開始します。日替わりで無料の店頭試食も実施します。

お近くの方は、ぜひとも味わってみてください。


【リトケイ×サカナバッカ・おいしく食べて海もよろこぶお魚スープ販売】(終了しました)

\3店舗同時開催/
2024年2月23日(金・祝日)~2024年2月25日(日)

・sakana bacca中目黒
営業時間:10:00〜19:00(試食販売 23日・25日11:00〜19:00)
アクセス:東京都目黒区上目黒2-21-4(東急東横線・中目黒駅南口徒歩10分)

・sakana bacca都立大学
営業時間:土曜 10:00〜20:00 日曜・祝日 10:00〜19:00(試食販売 23日・24日11:00〜19:00)
アクセス:東京都目黒区中根2-13-1(東急東横線・都立大学駅南口徒歩1分)

・sakana bacca中延
営業時間:土曜 10:00〜20:00 日曜・祝日 10:00〜19:00(試食販売 24日・25日11:00〜19:00)
アクセス:東京都品川区中延3-2-9(東急池上線・荏原中延駅南口徒歩2分/東急大井町線・中延駅北口徒歩5分)


【関連情報】
>>sakana bacca公式HP


ウェブメディア『ritokei』掲載記事のまとめやリトケイからのお知らせを、メールマガジン『リトケイ通信』でお届けします。配信を希望される方は以下のフォームよりお申し込みください。
>>メールマガジン配信お申し込みフォーム

NPOリトケイは日本の島々に存在する「小さくても大切な課題の解決に必要な活動」や「島の宝を未来につなげるために必要な活動」を、中長期的に展開することを目的に活動しています。

ウェブメディア『ritokei』およびフリーペーパー『季刊ritokei』は、活動に賛同してくださるサポーターや寄付者の皆さまからお寄せいただく支援により発行しています。

リトケイは島を想う皆さまの応援(寄付・協賛・サポーター)を心よりお待ちしております。

関連する記事

ritokei特集