つくろう、島の未来

2024年03月03日 日曜日

つくろう、島の未来

NPOリトケイ(特定非営利活動法人離島経済新聞社)は、離島地域の未利用魚や低利用魚などを活用し、おいしく味わい、海を学べるサステナブルな商品づくりに挑戦しています。リトケイが他団体や島々の生産者と協力して進める、商品開発プロジェクトについてご紹介します。

本企画は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

プロジェクト第一弾「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」の生産者、対馬島で磯焼け対策に取り組む丸徳水産の皆さん

離島の海と魚食文化を未来へつなぐために

1万4,125の島からなる島国日本には、北海道・本州・四国・九州・沖縄本島をのぞく416の有人離島地域(以下、島)に約100万人が暮らしています。

四方を海に囲まれた島々では、古来から豊かな海の幸を活かした漁が行われ、島々のなりわいや生活文化がつむがれてきました。

一方で、日本の総漁獲高は、ピーク時の1984年に約1,282万トンを数えて以降、2022年には約386万トン(※1)と三分の一以下にまで減少。SDGs(持続可能な開発目標)で掲げられる17のゴールのなかでも、14番「海の豊かさを守ろう」は日本における取り組みの強化が必要な目標として指摘されています(※2)。

※1 農林水産省統計部「漁業・養殖業生産統計」(2023年)、令和元年度『水産白書』より
※2 Sustainable Development Report 2023より

リトケイは、多くの島で主要な産業として人々の暮らしを支えてきた漁業・水産業にスポットを当て、2021年より有人離島専門メディア『ritokei』の記事や、島の魚を味わうイベントなどを通じて島の魚食の魅力を発信する「離島の魚食を広めるプロジェクト」に取り組んできました。

『季刊ritokei』35号「おいしい!たのしい!島の魚食図鑑」(2021年5月発行号)

2年間にわたる活動の中では、島々の魚食文化の豊かさや、漁師さんたちの愛する島の海と仕事へ向ける想いに触れる一方、「海が変わってきた。これまでのように魚が捕れない」「若い後継者がいない」など、間近に迫る危機や不安も目の当たりにすることとなりました。

多様な文化や自然、暮らし、経済があり、それぞれが島国の国境を守る大切な拠点でもある島々で、SDGsに掲げられる「住み続けられるまちづくりを」を実現するためには、地域の産業を守り、継承していく取り組みが欠かせません。

そこで、2023年度はこれまでの活動を発展させ、豊かな海と日本の魚食文化を未来につなぐことをミッションに活動するChefs for the Blueと協力し、島々の未利用魚や低利用魚などを活用したサステナブルで海の学びにつながる商品づくりに取り組んでいます。

第一弾は「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」

島々の未利用魚や低利用魚などを活用した商品づくりの第一弾「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」では、未利用魚を活用した磯焼け対策で高い評価を得る丸徳水産(※)のアイゴを使用。

※丸徳水産「そう介プロジェクト」
https://www.marutoku-kitchen.com/%E6%A6%82%E8%A6%81-1

対馬で海が砂漠化する「磯焼け」の一因となっている食害魚のアイゴが、Chefs for the Blueに参画する恵比寿のフレンチ「アムール」の後藤祐輔シェフの手で、おいしいスープに生まれ変わりました。

島々の未利用魚や低利用魚を活用した商品開発の第一弾「対馬島のアイゴと野菜の具沢山スープ」

おいしく食べることで海の環境改善につながり、島の産業振興にも貢献できる商品として、今後は、瀬戸内海や奄美群島にも産地を広げ、離島地域の未利用魚や低利用魚などを活用したレトルト食品として、シリーズ化を目指します。

本プロジェクトの商品開発や関連イベントについて、この「島々会議」でお伝えしていきます。どうぞご注目ください。

島の未来をひらく商品開発に参加しませんか?

本プロジェクトでは、3島から3種の未利用魚・低利用魚などをつかったレトルトメニューの開発を進めています。試食会やイベントに参加してご意見をいただける読者モニターを募集します。リトケイと、島の未来をひらく商品開発に参加しませんか?ご希望の方は、応募フォームよりご連絡ください。

応募条件:首都圏にお住まいの方
募集人数:3名(人数の多い場合は選考の上決定いたします)
ご応募:応募フォームよりご連絡ください
(募集は終了しました)


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