つくろう、島の未来

2024年11月21日 木曜日

つくろう、島の未来

対馬島(つしまじま|長崎県)のアイゴ、弓削島(ゆげじま|愛媛県)のチヌ、与論島(よろんじま|鹿児島県)のテングハギを活用したレトルト食品「おいしく食べて海もよろこぶお魚スープ」がついに完成。島を愛するリトケイ読者モニターのみなさんに、スープを試食していただきました。

2021年より「島の魚食」を盛り上げるプロジェクトを継続するリトケイは、豊かな海と日本の魚食文化を未来につなぐことをミッションに活動するChefs for the Blue(シェフスフォーザブルー)と共に、島々の未利用魚や低利用魚を活用したサステナブルで海の学びにつながる商品づくりに取り組んでいます。

本企画は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

読者モニターの皆さん

磯昭一郎さん
奄美大島出身。祖母と父親が営む魚屋で、父親が魚をさばく姿に憧れ、小売店の鮮魚担当に。島から東京に出てきて32年、島のためにできることをしたいとの思いから本企画に参加。趣味は7年続ける奄美シマ唄。

森塚実咲さん
料理をつくる事が好きで、2020年に会社員を辞め、隠岐諸島のひとつ中ノ島(なかのしま|島根県)にある料理学校「島食の寺子屋」(海士町)で1年間日本料理を学ぶ。本プロジェクトでは、イベント販売で調理サポートを担当。

関連記事>>【リトケイ海の商品開発】対馬島産アイゴのスープをお披露目。25,000名来場「海のごちそうフェスティバル」レポ

幸秀和さん
※福岡在住のため、サンプルをお送りしてご意見をいただきました
祖父は奄美大島出身の島3世。カメラマンとして活動しながら、島と食のコミュニティ運営や発信を続ける。2022年にリトケイが企画したオンラインイベント「離島のレア旨肴(おつまみ)を味わう 海の幸 × 島酒ペアリングの会」では、島々の肴を使ったアレンジレシピなど、おいしい楽しみ方を提案。

関連記事>>【島Report】オンラインで乾杯!「離島のレア旨肴(おつまみ)を味わう 海の幸×島酒ペアリングの会」

しま彦さん(離島びーる倶楽部)
※福岡在住のため、サンプルをお送りしてご意見をいただきました
東京在住の会社員。島旅好きとして「せっかく島に行ったら島のビールで乾杯したい!」という欲望を原動力に、全国の離島のクラフトビールのファンサイト「離島びーる倶楽部」を運営。各島のビールの魅力を伝える情報発信やオンラインツアーを企画する。

関連サイト>>離島びーる倶楽部

Q. パッケージの印象は、いかがですか?

かわいい!愛着が湧くデザインですね。小売店でコーナーにして並べたらお魚を食べないお子さんでも「ママ買って」と言ってくれそう。

どういう魚か分かりやすく書いてあるので勉強にもなりますね。透明なパックで中身が見えるのも、良いと思います。

裏面には島の地図がありますが、せっかくなので、それぞれのお魚がどのエリアにいるのか知りたいです。島が日本のどこに位置しているのか、日本地図で場所を示してはどうでしょうか。

とてもおいしそうな雰囲気が伝わってきます。中央のデザインは種類ごとに特徴を出せると、より視覚的に入りやすくなりそうですね。

Q. テングハギ(与論島|鹿児島県)のスープはいかがですか?

フィッシュボールが大きくて魚の味がよく分かりますね。きくらげもプリプリしていておいしいです。

癖がなくておいしいです。ニンニクの効いたフランスパンとの相性が良さそう!いろんな種類のきのこの食感が楽しめていいですね。

さっぱりしていておいしい。フィッシュボールの旨味がスープに染み込んでいますね。蟹玉みたいなイメージでご飯の上にのっけて食べてみたいです。

フィッシュボールは、噛むたびに風味が広がっていきます。 いろんなキノコと魚の味わいが混ざって、ひと口ごとにおいしさが変わるのが楽しいですね。 

Q. チヌ(弓削島|愛媛県)のスープはいかがですか?

具だくさんなスープと魚とよく絡んで、濃厚なクリーミーさが味わい深いです。 魚の身はもう少し大きい方が風味や存在感も出てくるのかもと思いました。 バケットやペンネなどのショートパスタと合わせて、食べてみたいです。

骨を抜く処理が丁寧にされていますね。刺身や焼くか煮るかというイメージでしたが、こういう食べ方もできるんですね。チヌの風味を感じます。オリーブオイルとニンニクを加えてパスタソースにもなりそう。

チヌの風味がチーズと合いますね。シチューのようにご飯と合わせたくなります。

スープの具に入っているサツマイモがおいしい。サツマイモといえば、大根島醸造所の「松江安納芋ブラウンエール」は少し甘めのビールで、しっかり味のクラムチャウダーとよく合うと思います。

弓削島には、つい今月、地元産レモンを使った「ゆめしまエール」という新しいビールも誕生したそうなので、それも合わせてみたいですね。

Q. アイゴ(対馬島|長崎県)のスープはいかがですか?

ほどよいスパイシーさで、魚の身もしっかりしていて、かみしめる程に旨味が伝わります。 冷めてもおいしいので、冷製でも良いかなと感じました。 ブルスケッタ、リッツやクラッカーにつけるディップとしても食べてみたいです。

以前、島で食べた時の印象では、風味が強くて難しい魚だと思っていましたが、スパイスや野菜でアイゴの良さを引き出しているんですね。カレーっぽいのでお子さんも好きそう。イベントの時にも、小さいお子さんが喜んで食べていましたね。

味が完成しているので、アレンジはせずに素直に味わいたい。ふかしたじゃがいもと一緒に食べてもおいしいかなと思います。

アイゴの風味とトマトの酸味がいいですね!ハード系の酸味のあるパンと合わせて食べたい。赤ワインや奄美黒糖焼酎にも合いそうです。

ビールだったら、お隣の壱岐島(いきのしま|長崎県)で造っている、「魚に合うビール」がコンセプトのISLAND BREWERYのビールかな。しっかりした味付けのスープなので、ホップの効いた「IPA」が特に合うと思います。

島が好きで、食にこだわりのある読者モニターの皆さん。小売店で鮮魚の販売に携わる磯さん、島の調理学校で学んだ経験を持つ森塚さん、離島ビールに詳しいしま彦さん、食のイベントも企画するカメラマンの幸さん、それぞれの視点からご意見をいただきました。

「具沢山で、​​レトルトとは思えない食べ応え」「三者三様のおいしさがある」「フィッシュボール単体でも商品化できそう」「離島の酒と合わせるなら……」など、話題は尽きず、楽しい試食会となりました。

このプロジェクトでは、いただいたご意見も参考にしながら、本格的な商品化に向けた協議を進めています。今後もどうぞご注目ください。

     

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