石垣島(いしがきじま|沖縄県)で8月21日から25日、全国の離島から中学生球児らが集まる「国土交通大臣杯 全国離島交流中学生野球大会(離島甲子園)」の第10回大会が開催される。沖縄県での初開催となる今大会には、全国の23自治体から24チームが出場する。(写真提供:離島甲子園事務局)
離島甲子園は、ロッテ在籍時に「まさかり投法」で知られた元プロ野球選手・村田兆治さんが提唱者となり、島外との練習機会が少ない離島の球児に試合機会を与え、野球を通じ人材を育成しようと始まった。 2008年に伊豆大島(いずおおしま|東京都大島町)で初開催され、毎年全国の島を巡回しながら大会を開いている。
今年で第10回目となる離島甲子園は、石垣島で8月21日から25日の日程で行われ、沖縄県では初開催。石垣市中央運動公園野球場を主会場に、熱戦が繰り広げられる。
今年の大会には、北は3年ぶりの出場となる気仙沼大島(けせんぬまおおしま|宮城県)の気仙沼大島中学校野球部から、南は西表島(いりおもてじま|沖縄県)のチーム西表ヤマネコ・ティダボーイズまで、全国の23自治体から24チームが参戦する。
大会では、石垣市内4会場でトーナメントや敗退チーム同士での交流試合など計30試合を行うほか、村田さんを中心に結成されたプロ野球OBチーム「まさかりドリームス」による野球教室や、プロ野球選手会による「キャッチボールクラシック」大会も予定されている。
離島甲子園は、島外との交流機会の少ない離島の中学生が、野球を通じて島同士の交流を図ることも目的の一つとして掲げられている。最終日には、参加チームの交流の場として海辺の公園でのバーベキュー「さよならパーティー」も計画されている。
離島甲子園の提唱者・村田兆治さんは、「2008年に始まった離島甲子園も、第10回を迎えることが来ました。夢と希望を持ち交流することで絆が生まれる。島の少年少女たちに、野球を通して判断力や実行力を養い、思いやりのある人間になってほしいと思っています」と語る。
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