「島っていいよね」
と、リトケイ読者の皆さんに伝えると、「うんうん」とうなづいてくれる光景が想像できます。
こんにちは、離島経済新聞社(以下、リトケイ)のネルソン水嶋です。
私はふだん奄美群島の沖永良部島(おきのえらぶじま)に住んでいるのですが、島の仲間たちと話しているときも、「島っていいよね」となんとなしに口を衝いて出ている気がします(正確には、島というか、「えらぶ(沖永良部島)っていいよね」かもしれませんが)。
でも、この「島っていいな」と感じる体験は、もちろん人それぞれですよね。
私自身はというと……。
仕事の合間に青い海と白浜を徒歩で見に行けたり……
帰宅したら玄関先におすそ分けの野菜が置いてあったり……
車が段差に乗り上げたら知らない人がフォークリフトで助けてくれたり……
ざっと思い浮かぶのはそんなところでしょうか(まず乗り上げるな、という話ですが)。
ほかにも、「島っていいな」と思ったエピソードをいただいたので紹介します。
「 毎年、夏になると夕方に舟こぎの景色が見られます。同級生、職場の人たち、友だち同士。いろんなチームを組み、仕事が終わったら海へ行き舟こぎの練習を。みんなで息を合わせて進む舟は、思っているより速い。ひと夏の青春。8月にある大会に向けて、7月の間だけ見られる風景です。いつまでもこんな青春がある奄美大島であって欲しいなと思います。 」(田中良洋さん・奄美大島)
「 毎年10月に開催される「なりやまあやぐまつり」。 「なりやまあやぐ」は、宮古島友利地区発祥の民謡で沖縄の三大教訓歌の一つです。月あかりと無数の灯篭が揺れる幻想的な空間で、いろいろな方が歌うこの民謡を聞き続けるというなかなか珍しいイベントです。島出身者かどうかは関係なく、島の歴史や文化を大切に思う気持ちを持つ色々なバックグラウンドの人が集まっていて、「宮古島ってやっぱりいいなぁぁ」と毎年感じています。 」(蛭川万貴子さん・宮古島)
「 似島は、120万都市・広島市に浮かぶ人口700人の離島。街なかよりも、一人ひとりに役割があって、自分の存在感が大きく感じられる。シマは、みんなを主役にしてくれる場所。 」(河内佑真・似島)
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この「島っていいな」と感じるエピソードは、島に暮らす人でも、島に通う人でも、島に想いを寄せている人なら、そう思うまでに至ったものが誰でもあるはず。そこで、このたび、「島っていいな」と感じたエピソードを募集します!そして、もしあれば、写真もお送りください!
応募要項(「島っていいな」エピソード募集)
投稿形式
・ニックネーム(実名でも匿名でもOK)
・エピソード(15~150字)
・写真(1点) ※文章だけでもOK
つまり、紹介した3つのようなものでOKです。もちろん、熱い想いはぜひお送りください!
投稿方法
下記のフォームから申し込むか、こちらのXの投稿に返信する形でご応募ください。
「島っていいな」と感じたエピソード募集フォーム(Googleフォーム)
募集期間
2025年3月20日(木)23:59まで
その他の注意事項
・写真は、エピソードを象徴するものなら、現場で撮ったものでなくても構いません。
・写真は、著作権を侵害しておらず、被写体の人物の許諾を得ているものに限ります。万一権利の侵害が判明した場合には、リトケイは一切の責任を負い兼ねます。
・投稿いただいたエピソードと写真は、リトケイが運営する媒体(『季刊ritokei』、Web版リトケイ、SNSアカウントやクラウドファンディングページなど)で紹介させていただく場合があります。
最後に(今回の企画に至ったわけ)
今回の募集企画の背景には、ただいまリトケイがチャレンジ真っ只中のクラウドファンディングの存在があります。それは、離島を含む、全国の豊かなローカルの暮らしから学ぶオンライン講座+シマ合宿の市民大学「シマビト大学」の第一期生を募集するというもの。
【心豊かに生きる力】を学び合い心豊かなシマ国へ!シマビト大学をつくるお仲間大募集
そこで、リトケイの編集部&事務局とプロボノチーム「うみねこ組」による作戦会議の中で、「島の豊かさって、なに?」という議論に。みんな、その価値を確信している。でも、冒頭で書いたように、個々が考える豊かさは少しずつ違うかもしれない。いや、違っていても当然。
リトケイメンバーは寝ても覚めても島について考えている人間ばかりです。書籍『世界がかわるシマ思考』やリトケイでは、度々「豊かさ」について言語化してきたものの、メンバーそれぞれが「自分ごととして感じている島の豊かさ」については、お互いに言語化することも、共有することも十分でなかったように思います。
仲間を募ろうというクラウドファンディングでこれはいかん!ということで、改めて、皆さんの「島っていいな」を募ってみよう!という話になったのでした。この議論については、動画で確認できるので、興味のある方はご覧ください(下記は代表鯨本によるクラウドファンディングの活動報告(記事)です)。
関わりしろしかない!シマビト大学。なのに、わかりにくくてごめんなさい
それでは、皆さんからの「島っていいなと感じたエピソード」をお待ちしています!
鹿児島県・沖永良部島(おきのえらぶじま)在住。大阪出身。島の多文化共生・国際交流がライフワーク。ベトナムで生活していた頃、ルーツのある同島でベトナム人含む外国人が多く働いていると知り、興味を惹かれて2020年に移住。地元に大阪城があることから石垣にハマり、巨石を見ると足が止まりがち。ウェブ版「ritokei」副編集長。