つくろう、島の未来

2024年04月16日 火曜日

つくろう、島の未来

与那国島から利尻島まで10島10人の島人へ編集長からの質問。Q1からQ9まで連載でお届けします。

鯨本Q7.

  • 島々の方と会話で私はよく「島は日本の縮図」と伺います。2055年には離島振興法対象の258島中1割が無人化するとも言われ、まさに日本の縮図だといえる状況にありますが、人口減少以外に「日本の縮図」と思われることはありますか。

島人A7.

  • 猪俣 哲(与那国島・沖縄)

    全部とはもちろん言いませんが、お金に汚い。利権にぶら下がる政治家や人間の腐敗具合は日本国内以上でびっくりします。これが「日本の縮図」だと するとゾッとします、だから私は「外国に住んでいるんだ」という意識はよく感じます。

  • 宝島トシエ(宝島・鹿児島)

    (あまり考えたことがないので未回答)

  • ミセスたんかん(徳之島・鹿児島)

    「変えよう!」と思っても一部の権力者につぶされてしまうこと。

  • ヤマシタケンタ(上甑島・鹿児島)

    島の経済。離島はひとつの共同体で、大きく言えば国家のようなものかもしれないと考えているのですが、第一次産業に関わっている自分は、作物を収穫すると本土への輸入と輸出を繰り返しています。いま日本の経済が世界に目を向けているように、私たちはいつも海のそと(本土)と関わりを持とうとしています。

  • ベベンコビッチ(福江島・長崎)

    一次産業の後継者不足や高齢化など、産業を支える構造の縮図もあるかと思います。

  • 古崎公一(岩城島・愛媛)

    農地の不耕作化や止まらない町や県単位の公共事業、公共交通機関の減少(島内福祉バスやフェリーや快速線の廃止など)などが縮図だと思います。

  • 大野圭司(周防大島・山口)

    保守的で出る杭を打ち、輝く未来を描けるリーダーが存在していないこと。

  • 沖山雄一(三宅島・東京)

    外から新しいモノ・コト・人を受け入れるのが下手ですね。島もやっぱり閉鎖的で「よそ者」を受け入れるのに時間がかかります。

  • IKKO(八丈島・東京)

    昔の日本なら縮図と言ってもおかしくはないかもしれないが、現代の日本では島の方が健全な生活がおくれているような気がして、むしろ都会の人は原点に帰るために、島を手本にしてもらいたい。

  • 横山知己(利尻島・北海道)

    高齢化、水産資源の減少による産業の衰退。

Q8. 島に暮らすみなさんの「働く」に対して重視するポ イントを教えてください。(12月20日UP)>>

 ご意見やご感想はこちらまで>>

関連する記事

ritokei特集