長崎県の地元航空会社オリエンタルエアブリッジ株式会社(ORC)が、長崎離島への空路をお得に利用できる「早得」の一部を特別運賃で販売している。
ORCが販売する「早得」は、搭乗日の2カ月前から28日以前までに航空券を予約・購入することで割引を受けられるサービス。通常の片道運賃が長崎~壱岐10,100円、長崎~五島福江11,600円、長崎~対馬15,850円のところ、早得料金では、長崎〜壱岐間7,200円、長崎〜五島福江間8,750円、長崎〜対馬間11,850円になる。
今回の特別運賃では、6月から9月までの特定日・特定便がさらに割引され、長崎〜壱岐間4,800円、長崎〜五島福江間5,700円、長崎〜対馬間8,300円で利用できる。
住民以外にも割引を適用。島の交流人口拡大を目指す
長崎空港のある大村市に本社を構えるORCは、前身である長崎航空時代から、半世紀以上にわたって壱岐、対馬、五島列島を就航している地元の航空会社だ。飛行機や船は暮らしの命綱といえるが、離島地域を就航する交通各社はそれぞれ、人口減少に伴う利用者の減少という厳しい状況下にある。
こうしたなか、今年4月に国境エリアの有人離島を振興する「国境離島新法」が施行され、対象離島の住民が利用する航路に対して、新たな交付金の適用がはじまった。
ORCでも同交付金を活用した「航空路運賃低廉化事業」に基づき、「国境離島島民割引カード」を所持する長崎県離島居住者であれば、長崎〜壱岐間4,800円、長崎〜五島福江間5,700円、長崎〜対馬間8,300円、福岡〜五島福江間9,900円の「島民割引」が適用される。
しかし、「島民割引」の適用は原則住民のみ。離島地域への交流人口拡大には、住民以外の流入も必須であるため、ORCでは「早得」のほかにも「アンダー21」や「シニア65」など年齢に応じて利用できる割引運賃を用意している。
ORCの担当者は「交流人口を増やすのが目的。これまではあまり関心を持たれていなかった人にも、島に行ってみようかと思ってもらえたら」と話す。予約は公式サイトにて受け付けている。
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オリエンタルエアブリッジ株式会社(ORC)