「シマって、こんなに奥深いんだ」—— 参加者の驚きと共感が広がったシマビト大学の初開講。オンラインとリアルを行き来しながら、参加者一人ひとりが“頼る”こと、“つながる”こと、“つくる”ことを学んだ奄美講座。その濃密な学びと出会いを振り返ります。
2025年5月「シマビト大学」始動!
心豊かに生きるすべを島とシマ(人と人が支え合うコミュニティ)に学ぶ「シマビト大学」。第1弾は、鹿児島県・奄美大島を舞台にした創立記念講座「基本のシマ思考」。3回にわたるオンライン講義では、奄美大島で活動する実践者たちの取り組みを学び、参加者同士が対話を重ねながら、“シマ”の輪郭をつかんでいきました。
最終回の「シマ合宿」では、現地・奄美大島に集合し、地域の人々と交わるフィールドワークを実施。島の内と外、都市と地方、さまざまな立場の人たちが出会い、語り合い、共に感じた数日間は、多くの参加者にとって「大人の修学旅行」でもあり、「次の一歩を考える場」となりました。
この記事では、奄美講座に参加した皆さんの声とともに、奄美講座の振り返りをお届けします。記事の最後では、現在販売中の今後の講座情報もご案内しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
奄美大島「基本のシマ思考」講座の概要はこちら
講師兼モデレーターのリトケイ編集長・鯨本のレポートもご参考ください
参加した皆さんの声
日常とつながる島体験が、自分を見つめ直す機会に(甑島からの参加メンバー)
オンライン講座では、「シマは学び」というキーワードが特に心に残りました。島での暮らしにおける人との距離感や関わり方に、学びの深さがあるのだと感じました。講師のお三方それぞれの視点に加え、参加者同士の対話も印象的で、自分の考えを整理しながら他の意見に触れる時間は、刺激にあふれていました。
奄美での合宿では、ASIVIでの麓憲吾さんの講義に胸を打たれました。島に根ざした言葉の一つひとつが心に響き、あの時間を録音しておきたいと思うほど。現地で出会った人たちや、島の風景もまた、言葉では表しきれない豊かさに満ちていました。
島は違えど、自分の暮らす離島でも多くの気づきがありました。この講座を通じて、新たな心境が芽生えたり、原点に立ち返る感覚を得たりと、想像以上の学びがありました。事前にオンラインで顔を合わせていたからこそ、現地ではすでに友人のように打ち解けられたのも、大きな魅力のひとつです。
まるで大人の修学旅行。日常を離れた学びの時間(宝島からの参加メンバー)
オンライン講座・現地ともに充実した内容で、特に印象的だったのは「シマ(ムラ)」という視点から物事を考える機会を得られたことです。宇検村のフィールドワークには参加できませんでしたが、3回の講座と振り返りを通じて、自分にとってのシマは「教育の場」であり続けるべきだと再確認しました。
地域に人を「連れてくる」ことは、経験した人の役割なのではないかと感じたことも、今回の大きな気づきでした。参加者同士の交流が自然と楽しく、観光では得られない人とのつながりが生まれたのもこの講座ならではの魅力です。学び続けることの楽しさを感じながら、自分の場所を外から見つめ直す時間にもなりました。次回以降は、前後に体験プログラムがあっても面白そうです。
迎える側としての学びと挑戦の3日間(奄美大島現地からの参加メンバー)
オンライン講座では、講師や他の参加者が持つ「シマでできること」「シマだからできること」という視点に大きな刺激を受けました。自分の暮らす地域や職場という“シマ”にどう落とし込めるかが、今後の課題として心に残っています。
合宿では、迎える側としてのホスピタリティを学ぶ機会になりました。自分の学び不足や、ニーズ把握の難しさにも直面し、改めて地域に根ざすことの意味を深く考えることができました。生活文化の原点回帰を感じさせるこの講座は、都市に住む人にとっても多くの気づきを与えてくれます。オンラインのブレイクアウトトークがもう少しあっても良かったかもしれませんが、それを補って余りある満足感がありました。
今を楽しむ衝動と、未来へつなぐ営みを学ぶ(東京都内からの参加メンバー)
3回のオンライン講座では、講師それぞれの話とともに、自分の考えを深める豊かな時間となりました。皆さんとの対話のなかで出てきた「コンサマトリー(行動そのものが目的となる経験)」という視点にも深く共感し、陽子さんの「祭り」や子どもの自己肯定感の話、勝さんの「頼ることの大切さ」も心に響きました。遠慮して無関心でいることの危うさにも気づかされました。
合宿では、麓さんの「煩いに対峙する」という言葉が最も印象に残りました。宇検村の人々の人柄、ASIVIでの講義、参加者との対話はすべてが新しい発見に満ちていました。参加前は不安もありましたが、振り返ってみると本当に質の高いプログラムでした。こうした場が継続され、理想の形が見えていくことを願っています。
自分の原点を思い出させてくれた時間(神奈川県からの参加メンバー)
第2回の講義で語られた「消費型と参加型の祭り」の話に触発され、数年前に考えていた地域イベントの構想を思い出しました。講座を通じて、地域の人々の思い出となるような場を改めてつくりたいという気持ちが湧いてきました。
宇検村でのフィールドワークでは、現実の厳しさと、人間としての本質が詰まった環境に強く心を動かされました。目の前で起こることすべてが学びであり、そこで出会った人たちから得た気づきは、旅では絶対に得られないものでした。価格については簡単に高い・安いと言い切れませんが、参加を通じて得たものは一生の宝物です。同じ思いを持った人たちと過ごす時間は、かけがえのない経験になります。
予想以上の収穫。多様な出会いが学びを深める(広島県からの参加メンバー)
第3回の講義と参加者との対話が印象に残っています。合宿では、宇検村のフィールドワークや、麓憲吾さん・渡陽子さんとの交流を通じて、現地の人々の思いや暮らしを肌で感じることができました。参加者との振り返りも充実していて、同じ出来事でも異なる視点から学びを得られたのが新鮮でした。
「期間が終わっても交流が続きそう」と感じるほど、参加者同士のつながりも深く、学びを何倍にも広げてくれました。出発地によって旅費の負担は異なりますが、講座の価格自体には納得感があります。シマビト大学は、講師の話を“生”で聞けることに加え、多様な背景を持つ仲間と体験を共有することで、予想を超える収穫があると思います。
次の「シマビト大学」はあなたの番です!
シマビト大学の学びを体感してみませんか?
ただいま「人口減少時代の地域づくり(五島市)」「島取材体験(沖永良部島)」「地球とともに生きる感覚(甑島)」の3講座で受講メンバーを募集しています。
心豊かに生きるすべを、シマで学び合う「学びの輪」にどうぞご参加ください。
各講座の詳細はこちらから
【7月開講!】人口減少時代の地域づくりを五島で学ぶ「たのしいシマのつくり方」
※五島講座はキャンセル枠にて若干名のご参加を受け付けております。オンライン講座はスタートしていますがアーカイブ視聴のうえ追いかけ参加可能です!
【7月開講!】シマ取材を体験しよう!リトケイ×奄美群島南三島経済新聞コラボ講座
【ただいま準備中!】夏休みは親子で島へ。シマと地球を学ぶシマビト大学こしき島合宿(2泊3日)
受講チケットの販売はこちら リトケイストア<シマビト大学>