「リトルコミュニティの経済学」ゲスト講師④ コープおきなわ 石原修さん。沖縄離島群から年間5万パック以上を売り上げるヒット商品を島人とともにつくり、育てあげる仕掛人。ここでは各講師の紹介と、注目理由についてお1人ずつご紹介します。
【第4回】コープおきなわ 石原修さん
「必要な教育が行き届かなくては、島から若者が流出し産業の縮小をもたらす」。沖縄の離島地域を中心に農商工関係の商品開発を支援するコープおきなわの石原さんは、地域経済を支える仕組みづくりを仕掛けながら、人を育てる「教育」にも力を注いでいます。
沖縄・伊江島(いえじま)では、販売単価が低いイカの「ゲソ」に目をつけ、島人と一緒に「イカスミじゅーしぃの素」をつくる仕組みを仕掛け、人口4,800人の島から年間5万パックを売り上げるヒット商品をつくりあげたほか、伊是名島、伊平屋島、宮古島等でも地域を元気にする事業に参画。商品代金の一部が離島の「教育」に役立てられる等、地域の未来につながる取り組みは、2012年「協同組合地域貢献コンテスト」で最優秀賞を受賞しました。
「人とのつながりが財産」と言い、長崎の小値賀島、新潟の佐渡島、島根の海士町といった他地域にも足を運びながら、さまざまな土地の想いや課題にふれる石原さん。
小規模・離島地域には「地域活性」という命題のもと、課題を解決するための「アイデア」や「ノウハウ」を持った事業者が出入りしますが、その多くをあえて「薄っぺらい」と言い、「地域は一流の相手と付き合わなければいけない」と厳しい目線で地域社会に関わる人の「意識」に対しても言及されます。
地域に本当に喜ばれるために必要なことは「一緒に考えること」と言う石原さんには、小規模・離島地域の経済がまわる「仕組みづくり」と地域づくりに関わる人の「意識改革」について伺います。
石原さんの関連情報 >>
コープおきなわ・漁協・食品製造業者 農商工連携、売上4億円(琉球新報)
農産物の商品化学ぶ 6次産業化実践で講演(宮古毎日新聞)
【第4回】 2013年3月16日(土)13:30~17:00
「リトルコミュニティの経済がまわる仕組みづくりと意識改革」
生活協同組合コープおきなわ 専務スタッフ 石原修氏
沖縄の離島地域をはじめ、多数の農商工関係の商品開発を支援。伊平屋島、 伊是名島をはじめ、都市部との間で生じる教育格差を指摘。必要な教育が行き届かなくては、島から若者が流出し産業の縮小をもたらすことから、持続可能な離島社会に向けた取り組みとして、特産品開発をカギに離島を支援する仕組みづくりを行う。