つくろう、島の未来

2024年04月24日 水曜日

つくろう、島の未来

その会社で働く人は、島が好きで、仲間と働くことによろこびを感じている。誰かの困りごとをみつけては、共に解決策を考え、良き未来を共創する。離島専門の引越しと車両運搬をメインに、島と人を支えるベンチャー企業「アイランデクス」では、さらなる未来に向けて新たな仲間を募集している。島に暮らす人、島が好きな人に知ってほしいアイランデクスの仕事を紹介する。

(制作・離島経済新聞社広告制作チーム)

アイランデクスで働くスタッフの平均年齢は31.5歳

ミッションは日本の「島」の「課題解決」

引越しや車両運送といえば、単調な重労働を思い浮かべる人もいるかもしれない。だが、これらをメインに急成長を遂げるアイランデクスの仕事は、そのイメージから少し外れたところにある。

まず、「離島」が専門であること。そして引越しや車両運送のみならず、島々の「課題解決」がミッションであること。

約6800の島からなる島国には、人が暮らす有人島が約420島ある。そのなかで、本土と呼ばれる島と橋でつながらない有人離島は約300島。アイランデクスはこの300島を中心に、社会課題を解決する仕事を創造し、実行する会社なのだ。

「人生に離島を」を掲げるアイランデクス。背景の島は営業所がある長崎県の対馬島

アイランデクスを創業した池田和法さん(33歳)が最初に出会った課題が「引越し」だった。島と本土を行き交う人の多くが引越しに課題を感じていることを知り、2018年に離島専門の引越し事業を開始した(その成り立ちは2019年掲載「島々仕事人」をご覧いただきたい)。

それからわずか3年半で年商は4億円を超える企業に成長。池田さんの志と実行力のもと集った仲間と、稀有な分野で成長していく姿は、帆船で海と島を駆けめぐる人気漫画の仲間たちのようにも見える。

まるで海辺に集まる若者のように軽やかだが、仕事では誠実・丁寧を突き詰める

リモート&リアルで仲間と共に島をめぐる

アイランデクスのスタッフは18人(取材時)。本社は全国の島へアクセスしやすい福岡市にあるが、スタッフのほとんどは島を含めた各地に居住し、リモートワークと対面ワーク、居住地と仕事のある場所(=全国の島々)をハイブリッドさせ業務にあたっている。

例えば、入社2年の鈴木洋平さん(30歳)は神戸を拠点に、リモートワークでスタッフとのコミュニケーションを管理しながら必要に応じて全国各地へ出向く。同じく入社2年の福井遼介さん(26歳)は、移住者やワーケーション利用者に人気の五島列島・福江島(ふくえじま|長崎県)で暮らしながら、リモートワークで車両運搬業務や五島エリアの引越し実務を担当。

社長である池田さんも、福岡市を拠点に全国各地の島々を飛び回り、全国7カ所(宮古島、石垣島、五島、対馬、壱岐島、東京、大阪)の営業所にいるスタッフとオンラインツールでコミュニケーションしながら、各事業を進めている。

五島営業所の福井遼介さんは、移住者に人気の福江島で業務にあたっている

リモートワークに慣れない人間にはまるで想像しにくい働き方だが、平均年齢31.5歳の若きチームは、島を専門にICTの活用やコミュニケーションはもちろん、チャンスの波を捉えトラブルにも柔軟に対応しながら業績をあげている。
 
ちなみに、日本中の島々を駆けめぐる職種はあまりない。カメラマンか物書きか、はたまた……という狭き世界においてアイランデクスの求人は、島で仕事をしたい人にとって新たな扉ともいえる。

必要スキルや業務内容は募集職種によるが、アイランデクスのスタッフが仕事のなかで体感する喜びには、共通するものがあるらしい。

「仕事の意義を知った」ある島での引越し

福井さんに、心に残る場面を尋ねるとある島での思い出を語ってくれた。

それは、ある島の診療所に赴任するためアイランデクスに引越しを依頼したドクターの引越し。「どの引越し会社にも断られて……」と、困り果てた依頼主からの依頼をアイランデクスが引き受けた時のことだ。

沖縄・慶良間諸島(けらましょとう)の島影。小さな島への引越しもアイランデクスは引き受けている

小さな島への引越しは、引越し業者の多くが受けたがらず、受けてもらえても高額な見積もりに愕然とする人は少なくない。だが、アイランデクスの引越しは「引越し後の生活を応援する」ことがモットー。荷物を運んだ経験のない島であっても、チームメンバーで知恵を寄せ合い、なるべく安価な引越しを実現している。

小さな島に赴任するドクターとともに、家財を積んだトラックをフェリーで島へ運んだ福井さんは、島の港に人が集まっているのをみて驚いた。ドクターを出迎える島の人々が、歓迎の幕を持ち、はじけんばかりの笑顔で手を振っていたのだ。

「『引越しの人ですよね?』と自分たちまで歓迎してもらっているみたいでした」と笑う福井さん。医療従事者が島で生きる人の命と健康を守る大事な存在であることを痛感し、「この仕事の意義深さを感じました」と振り返る。

ある島での引越し風景。なるべくごみを出さないよう頑丈で再利用できるオリジナルのダンボールを採用している

実は、この島で福井さんは小さなミスを犯していた。引越し業務の終了後、フェリーまでの時間があったため、うたた寝して帰りのフェリーを乗り過ごしてしまったのだ。

次の船は翌日まで来ない。絶望的な気分にかられたが、彼らに気づいた島の人に「うちに泊まりなよ」と声をかけてもらい救われ、夕飯時に島の食堂に出かけると、ドクターとそのご家族にばったり。心温まる時間を過ごした。

島で生きる人を支えるアイランデクスの日常には、まるで人情劇でも見ているような話題があふれている。

だから、仕事をすればするほど、島への知識と経験は増え、島で暮らす人や行き交う人の声を聞く。そこには、島の人々だけでは解決しがたい課題も含まれるため、「アイランデクスで島の地域課題を解決できる事業を創造できれば」と、スタッフの皆が展望するのだ。

「引っ越した後の生活を応援する」ことをモットーに引越し作業に一つひとつにも心を込める

アイランデクスが求める「新たな仲間」とは

しかし、日本は広い。本土と橋がかからない島に住む人は約60万人で、島を離れる人もいれば、転勤や移住、ふるさとに戻る人の流れもある。アイランデクスには年間1万5,000件の問い合わせが入り、まだまだ手掛けたい事業も山ほどある。

だから今、アイランデクスは新たな仲間を求めている。

池田さんはアイランデクスの適正規模を「50人前後」と見据え、引越しや車両運搬はもちろん、見聞きする地域の困りごとをもとに新規事業を創出できるチームの創造を目標にしている。

現在、アイランデクスが募集する職種は企画・事務スタッフやカスタマースタッフだが、人が増えていけば会社の成長や持続を支える縁の下の力持ちも必要になるだろう。

ただ、どの職種であっても、わずか3年で離島引越しという新事業を創造してきた勢いあるチームにジョインすることに変わりはない。アイランデクスが求めるのは、どんな人物か?

アイランデクスの自慢は「一芸に長けたスタッフが多いこと」。会社の夢と自身の夢を重ねながら仕事に取り組むスタッフが多い

福井さんはその人物像を「逆転の発想ができる人」と考え、固定概念にとらわれず、何事にも可能性を見いだせる人がいい」という。

島の引越しは常に天候に左右される。

池田さんは「通常の引越しよりも100倍はイレギュラーが多い」といい、次から次に難関が現れるゲームのようにクリアすべき新たな問題が立ちはだかることも珍しくない。そこで発生する取引先各社や顧客との調整には、知恵や柔軟性はもちろん、それぞれの事情を思いやることができる温かさが重要になるのだ。

一方の鈴木さんは「面白い人」を挙げる。実は鈴木さん自身も無類の魚好きで、そんな一芸を評価されてアイランデクスに仲間入りした経緯がある。そんな鈴木さんを採用した池田さんは、アイランデクスで働く人について「会社のビジョンとそれぞれのスタッフが持つ夢や個性が寄り添えるのが理想」といい、「アイランデクスを経て起業したり、半分農家をしたり、旅をしながら仕事をするようなスタッフも出てきてほしいですね」と語る。

無類の「魚好き」という鈴木洋平さんが求める新たな仲間は「面白い人!」

鈴木さんはアイランデクスを「人でできている会社」と表現するが、自由な気風がありながらも、誰かの課題に気づき、アイデアを出し、共に未来を共創できる人材が揃う会社であるからこそ、その仕事に感動した顧客から次の仕事が舞い込むのだろう。

実際、福井さんの思い出に残る島のドクターも、あの日の食堂で「3年ごとに引越しがあるから次もお願いするね」と告げたという。

島に赴任してくる学校の先生に診療所のドクター、おばあちゃんがいる島で生きることを選択した孫、子育ての新境地を探して島を選んだ若夫婦etc……。島を行き交う人々と、島で生きる人の数えきれないドラマを支えるアイランデクス。

そこで働くスタッフは会社の未来を「可能性しかない」と表現し、今日も元気に突き進んでいる。

アイランデクス代表の池田和法さんは「成長を止めずに一緒に未来に向かえる人」を求めている

<アイランデクスより>
アイランデクスでは対馬営業所の立ち上げメンバーを募集・積極採用しております。詳細は公式ホームページをご覧ください。

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