つくろう、島の未来

2024年11月21日 木曜日

つくろう、島の未来

沖縄県の市町村とIT企業が連携し、地方創生を推進するプロジェクト「Cloud ON OKINAWA」の一環で、クラウドデザイン支援サービスを活用して宮古島市の高校生たちが宮古島市役所の名刺をデザイン。名刺デザインコンテストが実施され、370点の応募作品の中から6点が入賞作品に選ばれた。実際に市の名刺として使われる。

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最優秀賞の沖縄県立伊良部高等学校2年 佐久川愛美(さくがわ・まなみ) さん(中央)


KDDIウェブコミュニケーションズが全国の市町村やIT企業と連携協定を結び、ITサービスを活用して地方創生を推進するプロジェクト「Cloud ON(クラウド オン)」では、「中小事業者へのITサービス導入」「地域の課題解決」「地域の人材育成」を柱に、地域に根ざした地方創生を推し進めている。



宮古島(みやこじま)、伊良部島(いらぶじま)など6島からなる宮古島市、西表島(いりおもてじま)や竹富島(たけとみじま)など9島の有人島からなる竹富町、糸満市、沖縄市の4市町とKDDIウェブコミュニケーションズほかIT企業8社は、2017年4月に沖縄県内の課題解決を図るプロジェクト「Cloud ON OKINAWA」の連携協定を締結。ホームページ制作を支援するなど、地元中小企業の課題解決に取り組んでいる。



宮古島市では、市職員の名刺を職員が自ら制作していたため、見た目が統一されていないという課題があった。これを解決するため、KDDIウェブコミュニケーションズが地元の高校生の人材育成を兼ねた名刺デザインコンテストを企画。



コンテストに先立ち、宮古島市内にある4つの高校で同社が提供する無料クラウドデザイン支援サービス「Canva(キャンバ)(※)」の使い方を指導。ITやデザインへの理解と関心を深めた生徒らが、宮古島市役所の名刺をデザインに取り組んだ。

※Canva……今まで専門スキルが必要とされていたポスターや名刺などのデザインをクリックとタイプだけで誰でも簡単に制作できるサービス

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宮古島市内高校での出前授業風景 左:宮古高等学校/右:宮古工業高等学校


名刺デザインコンテストでは、授業を受けた宮古高等学校、伊良部高等学校、宮古総合実業高等学校、宮古工業高等学校の生徒が制作した370作品の中から6点が入賞。



宮古ブルーの海と白い砂浜、来間大橋の写真を配した伊良部高校2年の佐久川愛美(さくがわ・まなみ)さんの作品が最優秀作品に選ばれた。

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最優秀作品に選ばれた佐久川愛美さんの名刺デザイン


優秀賞、入選の入賞者は、以下の通り。

【優秀賞】

沖縄県立宮古高等学校1年 津嘉山妃香(つかやま・ひめか)さん
沖縄県立宮古総合実業高等学校1年 長間美雨(ながま・みゆ)さん
【入選】
沖縄県立宮古総合実業高等学校1年 宮國彩音(みやぐに・あやね)さん
沖縄県立宮古総合実業高等学校2年 友利幸生(ともり・ゆきお)さん
沖縄県立宮古高等学校1年 平良寿樹(たいら・としき)さん


宮古島市長をはじめ、市の職員は入賞作品の中から気に入ったデザインを選び、実際に市の名刺として使われる。今後は、竹富町などCloud ON OKINAWAの参画市町で同様の事業が予定されている。



【関連サイト】
Cloud ON OKINAWA

     

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