つくろう、島の未来

2024年12月03日 火曜日

つくろう、島の未来

離島経済新聞社が誇るふたりの呑んべえが、奄美群島5島(あまみぐんとう|鹿児島県)と、全国で奄美群島だけで製造されている唯一無二の焼酎「奄美黒糖焼酎」の蔵をめぐり、綴ったエッセイ『くじらとくっかるの島めぐり あまみの甘み あまみの香り 〜奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島と黒糖焼酎をつくる全25蔵の話〜』が2016年9月上旬に西日本出版社より発売される。

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島と酒が大好きなあなたに

焼酎に日本酒、ワイン、ビール、ウイスキーなど。日本列島の各地では、さまざまな「酒」が造られている。そして杯を交わす人々は、その一杯に心を癒し、仲間との会話を楽しみ、また、祈りとともに神に捧げることもある。

九州と沖縄の間、南北200キロメートルの海に連なる奄美群島の5島には、この地域で造られている島酒がある。それは「黒糖焼酎」といい、主な原材は黒糖と米。南の島にそよぐサトウキビからつくられる黒糖は、優しく、自然で、コクのある甘さが楽しめるもの。

そのまま食べてもおいしい黒糖をたっぷり使った黒糖焼酎は、黒糖ならではの甘い香りが味わえるが、驚くなかれ、蒸留酒であるがゆえ糖質はゼロ。ヘルシーな酒として、酒好きの間で密かに人気を集めている。

ちなみに、日本で飲まれているアルコール飲料のうち、焼酎類が占める割合は10パーセント。芋焼酎や麦焼酎が大半を占めるなか、黒糖焼酎のシェアは全焼酎類の2パーセント弱という、稀少な酒でもある。

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『あまみの甘み あまみの香り』は、離島経済新聞社が誇るふたりの呑んべえが、奄美群島の5島と黒糖焼酎をめぐり、綴ったエッセイである。「シェアの少ないものの良さを伝えるのはなかなか力のいる仕事である」(著者あとがきより)。

しかしながら、黒糖焼酎が持つ甘みと香りは、奄美の島々を知るための大事なキーワードであり、奄美群島を知らない人にはあまり気付かれていない、あるいはたまたま知られていないだけの、とっておきの宝であることに、ふたりの著者は気がついた。そして、島をめぐるうち、著者はさらに気づく。「黒糖焼酎は今が飲みどきである」と……。

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本著には、日本の離島に詳しい「くじら」が見た奄美群島の魅力と、奄美群島と酒に詳しい「くっかる」による島酒造りのマメ知識をたっぷり収録。島々をめぐるふたりが出会った島人や、黒糖焼酎の造り手たちとのやりとりからは、観光情報だけでは得られない、島の表情が読み取れるはず。

まだ奄美を知らないあなたにも、奄美ファンのあなたにも、島に暮らすあなたにも、島と酒が大好きな人におすすめしたい1冊。ぜひ島酒を片手に読み進めてほしい。

     

離島経済新聞 目次

『あまみの甘み あまみの香り』関連情報

イベント情報

※離島経済新聞社ではイベントの予約は承っておりません。予めご了承ください。
※発売記念イベントは東京・大阪での開催も予定。最新スケジュールは随時公開いたします。

対談イベント「奄美群島の魅力と黒糖焼酎の楽しみ方」
日時:10月6日(木)19:30〜(19:00開場) ※このイベントは終了しました
場所:旅の本屋のまど(JR西荻窪駅北口)
出演:鯨本あつこ(ネット中継での参加)、石原みどり、松鳥むう
参加費:1,000円(奄美黒糖焼酎の試飲付き)
※要予約|詳細・ご予約は旅の本屋のまどサイト内「EVENT」ページでご確認ください。

『あまみの甘み あまみの香り』出版記念イベント in 奄美大島
日時:10月1日(土)19:00~(18:30開場) ※このイベントは終了しました
場所:ASIVI(奄美市名瀬金久町)
出演:鯨本あつこ、石原みどり
※予約不要・入場無料|参加希望の方はリンク先の会場をご確認のうえ、ご来場ください。

先行発売トークショー「黒糖焼酎を飲みながら聞く 奄美でしか造れない黒糖焼酎と島のはなし」
日時: 9月3日(土)18:00〜  ※このイベントは終了しました
場所:丸善 博多店(JR博多シティ8階)
出演:鯨本あつこ、石原みどり
詳細・ご予約は各書店公式サイトをご覧ください。

著者プロフィール

くじら(鯨本あつこ)
離島経済新聞社統括編集長。お酒が大好きで理科と体育が苦手。感覚で生きる芸術家タイプ。 ねこの姿をしているのは自由気ままに動きまわるあまり「ねこか」と言われるため。「くじら」はぺンネームの鯨本に由来。

くっかる(石原みどり)
離島経済新聞社島酒担当記者。奄美大島に7年暮らし、奄美黒糖焼酎の「語り部」資格を保有。 お酒を学術的に語る研究者タイプ。「くっかる」は夏場に奄美群島へ飛来する「リュウキュウアカショウビン」の方言名に由来。

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『くじらとくっかるの島めぐり あまみの甘み あまみの香り
 〜奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島と黒糖焼酎をつくる全 25 蔵の話〜』

離島経済新聞社が誇るふたりの呑んべえが、奄美群島(あまみぐんとう|鹿児島県)の5島と、全国で奄美群島だけで製造されている唯一無二の焼酎「奄美黒糖焼酎」の蔵をめぐり、綴ったエッセイ本。2016年9月上旬発売。

著者:鯨本あつこ、石原みどり
絵:鯨本あつこ
編集:離島経済新聞社
デザイン:装丁 岡崎智弘、西本瑶(SWIMMING)/本文 officeのんのか
定価:1,400円(税別)
仕様:四六判 294P
発行日:2016年8月25日
発行所:株式会社西日本出版社
販売:全国の書店、酒販店など

【書籍の販売に関するお問い合わせ】
西日本出版社注文センター 営業担当 山本
tel:06-6338-3078 fax:06-6310-7057 E-mail:jimotonohon★nifty.com
※★を@に変えてメールをお送りください

【関連サイト】
西日本出版社『あまみの甘み あまみの香り』紹介ページ

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