つくろう、島の未来

2024年11月21日 木曜日

つくろう、島の未来

2015年3月29日、奄美群島広域事務組合が主催する奄美群島振興交付金事業成果発表会「島サバクリエイティブ GCD(ガシド)」が開催。島の活性化に取り組む8名が、プレゼンテーションを行った。イベントの様子や今後の展望など、奄美群島広域事務組合の豊さんにお話を伺った。

■「ガシド」とは奄美大島の方言で「その通り」

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奄美群島(あまみぐんとう)で実施されている若手人材育成事業の成果発表会「島サバクリエイティブ GCD(ガシド)」が、3月29日に奄美市名瀬の総合宴集会場 奄美観光ホテル(通称 あまかん)で開催された。

「ガシド」とは奄美大島(あまみおおしま|鹿児島県)の方言で「その通り」「そうだ」といった共感を表す言葉。同イベントは、若手事業者によるプレゼンテーション形式で行われた。

奄美大島で若手デザイナーによる共同プロジェクトを展開する一般社団法人Shall we Design代表理事の酒井一徳さんや、本場奄美大島紬に欠かすことができない伝統的な泥染技術で染めあげた糸から生地をつくりだし新商品を開発するプロジェクトを進行中の「肥後染色 夢しぼり」の山元隆広さんなど、奄美群島で島おこしをサバクル(=奄美大島の方言で「段取りする」「活動する」)実務者8名が、持ち時間15分のプレゼンテーションで、それぞれが実施する事業内容や夢を報告。事業成果や熱意とともに、普段は語る機会の少ない苦労や悩みが共有される機会となった。

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8島の有人島から成る奄美群島では、奄美群島広域事務組合などが中心となり、平成26年度に創設された奄美群島振興交付金を活用し、特産加工品の開発や地域デザイナー育成事業など、若手人材の育成・支援に力を入れている。同イベントは、人材育成事業で支援を受けた若手が発表を行う場として企画されたもので、当日は約200名が参加し、20代から70代という幅広い層の島人が、交流を育む機会にもなった。

同イベントを主催する奄美群島広域事務組合の豊 勇樹さんは、当日、報告者の一人として発表を行った。「今後は島を離れる前の高校生にも聞いてもらえる場にしたい。20代、30代といった高校生に近い年齢の若者たちの島サバクリに関する生の声を届けて、「自分も島に帰ってがんばりたい」という島への帰巣意識を高めたい」(豊さん)。プレゼンの模様は動画サイトから視聴することができる。

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【「島サバクリエイティブ」報告者一覧】
酒井一徳(一般社団法人Shall we Design代表理事)
山元隆広(肥後染色 夢しぼり)
中村 修(NPO法人TAMASU代表理事)
豊 勇樹(奄美群島広域事業組合)
東 亮輔(喜界島観光物産協会 喜界島島コーディネーター)
元井庸介(島がちゃ本舗)
スティーヴエトウ(奄美観光はぶ大使)
深田小次郎(奄美群島情報サイト「しーま」代表)


【関連サイト】
奄美群島広域事務組合
第1回「島サバクリエイティブ GCD」YouTube動画

     

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