つくろう、島の未来

2022年09月26日 月曜日

つくろう、島の未来

中東・イランで喜界島(きかいじま|鹿児島県)の島人とイラン人との交流を描くドキュメンタリー映画『Beach to Beach』が制作されている。2015年10月にはイラン人の制作スタッフが撮影のため喜界島を訪問。住民との交流を図った。

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イラン人調理師が託した平和へのメッセージ。喜界島に漂着した実話を再現

きっかけは、2013年5月に喜界島の海岸に漂着したメッセージボトル。ビンには手描きのイラストで平和へのメッセージが書かれたペルシャ語の手紙が入っていた。

メッセージボトルを拾った介見友光(かいみ・ゆうこう)さんから、ボトルを手渡された喜界島観光物産協会の東 亮輔さんは、「イランの方々が手をつなぐ絵と電話番号らしき数字が書かれていました」と話す。

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2014年5月、東さんは島に滞在していた河原啓一郎さんに手紙を託した。河原さんは中国をはじめ、海外で支援活動を行う看護師。島での滞在後、中東諸国で活動を始めるという河原さんに、東さんは手紙の送り主の捜索を依頼。

そして2015年3月、島の海岸に漂着してから実に1年10カ月の時を経て、ついに手紙の送り主と河原さんは対面。その過程や捜索活動を知った映画監督のレザー・ファラフマンドさんが興味を示し、映画制作が実現した。

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手紙の送り主はタンカー船の調理師だった。イスラムの教義には「旅人に優しく」という教えがあるが、船が着く先々の街での冷遇に悲嘆し、メッセージボトルに想いを託し海に流したという。

手紙が国境を越え、喜界島に流れ着いたこの映画は、国際映画祭への出展も予定されている。

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