つくろう、島の未来

2024年11月21日 木曜日

つくろう、島の未来

福江島で開催された大人気島バンド「ベベンコビッチオーケストラ」の公開録音。島記者やなおかによる島ルポです。

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昨年末に紹介させていただいた
人気沸騰中の島バンド「ベベンコビッチオーケストラ」の公開レコーディングが
福江島で開催されるとの情報をキャッチ。リトケイ公式島記者やなおかにルポを依頼しました。

ベベンコビッチオーケストラ』公開レコに潜入!

はじめまして!
リトケイの公式島記者に任命された
五島列島福江島在住のやなおかです。

記念すべき初の島取材に、編集長の熱い指令を受け、
五島列島で人気沸騰中の地産地唱バンド
『ベベンコビッチオーケストラ』(以下BBBO)の
「公開レコーディング」に潜入してきました。

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  • 「公開レコーディング」とは、BBBOが島の子どもたちや、ファンの皆さんと一緒に、アルバムに収録する曲を歌い、録音するというもの。

3rdアルバムに収録する『動物園はないけれど』、
『バッバッ言うて走れ』、『ワイワイワイ』の
3曲をみんなで唄う参加型レコーディングです。

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  • 当日、会場となった福江島の福江文化会館音楽室には、チビッコを中心に、赤ちゃんからおばあちゃんまで40名を超えるさまざまな方々が集まりました。

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  • にぎやかな笑い声が響きわたる会場内では、たまにシー(静かに!)・・・という声がはいったり、大人も子どもも和気あいあいとした雰囲気で、録音がスタートしました。

「ご~と~れ~~っと~♪」
「ワ~イ♪ワ~~イ♪ワイ♪」 

録音が進んでいくにつれて、
はじめは少し恥ずかしそうにしていた
子どもたちの声が段々大きくなり、
元気いっぱいに歌ったり、楽器を上手に鳴らしたり。

さすが、日頃からBBBOのライブ観たり
CDを聴いたりしているだけある、チビンコビッチ!
・・・みんなリズム感いいなあ、・・・素直だなあ。

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  • これはもしや、
    島から大物ミュージシャンが生まれるかも??
    と楽しみになり、ムフムフと喜ぶワタシ。
    BBBOの音楽英才教育に感謝、感激でした。

公開レコーディングをながめ、印象的だったのは、
子どもたちだけでなく、お父さん、お母さん、
おばあちゃんなど、周りの大人たちもみんな、
キラキラした笑顔をしていたことです。

そんな参加者のみなさんに、

参加したきっかけやBBBOについて、聞いてみました。

まずは、誰よりも大きな声で
上手にリードボーカルをとっていた
コタロウくん(4歳)と一緒に参加していた、ひなたママ。

「パパの転勤で五島にやって来て、
五島独特の言葉や、ちょっと笑える歌詞を聞いて、
BBBOの大ファンになりました。
でも、五島に住むのはパパのお仕事の関係で2年間だけ・・・。
来年の3月には島を出ることになるので、
五島にいた記念に、子どもと一緒に参加することに。
BBBOは子どもと一緒に楽しめるところが大好きです!」

なるほど、なるほど。
お次は、姉弟でとっても仲良く歌っていた
イチノちゃん(5歳)とアキヒトくん(3歳)のパパ&ママ。
ご家族で参加していたフジオさんご夫妻にも聞きました。

「妻がBBBOを見つけてファンになり、
面白い!って、親戚中に広めてまわったんです。
おかげでおじいちゃんやおばあちゃんまでよく聞いていて、
CDを聞くためだけに家族でドライブに
出掛けるくらいみんな大好きです。
五島弁にも懐かしさや面白さを感じます」

そんな楽しいレコーディングの終了後、
参加した子どもたちやファンの皆さんから、
「楽しかったあ」
「こんなチャンスは一生に一回、夢みたい!」
「CDになるのがとっても楽しみ」
という沢山の声が聞こえてきました。

ふるさとにいながら、
ふるさとの空気の中で、
ふるさとの言葉で子どもたちと歌う。

そんな、昔は当たり前にあったような風景を、
レコーディングを通して見せてもらった気がしました。

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BBBOリーダーのベベンコビッチさんに聞きました。

Q.なぜレコーディングを参加型にしようと思ったのか?

「島の子どもたちに、
小さい頃から音楽に触れてもらいたかったんです。
それが将来、自分たちのふるさとに胸を張ってもらえるような、
ひとつのきっかけになればいいなと。
それに、素直な気持ちをもった子どもたちと
一緒に音楽をつくることで、
ぼくたち自身もすごくいい影響を受けたり、教えられたり、
これからどこにいけば良いのかを示してくれる、
道標にもなったりもするんです」

Q2.これからのBBBOはどうなっていくんでしょう?

「昨年の「ナイスミドル音楽祭」以降、
島の内だけじゃなく、外からもさまざまな反響があって、
あたらしいつながりや、活動の広がりが生まれました。
その流れで最近、BBBOは音楽活動以外に、
写真部、放送部、美術部などもつくったんです。

理由は、「ふるさと=島」を伝えるのに、
音楽だけで伝えきれない部分は、
音楽以外のさまざま表現で伝えていくことが自然だったから。
そんな「ふるさと」を想い、伝えようという気持ちが、
島内外のいろんな人に共感を得ているのかな、と感じています」

BBBOではこれからも、
自分自身のルーツを見つめる中で、
自分たち自身が創作活動を楽しみながら、
子どもたちやファンのみなさんと一緒に、
「ふるさと」への想いや、活動の楽しさを
共有していければと思います。

「ふるさと」をキーワードに
楽しく島を盛り上げてくれるBBBO。
BBBOの活動は、島内外につながりや共感を生み、
また新たな活動へと広がっていっているように思います。
今回の公開レコーディングも、さらに楽しいことや、
島や子どもたちの未来につながっていくはず。
そんなワクワク感たっぷりのイベントでした。

     

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