9月25日、東京・千代田区のふるさと回帰支援センターにて『長崎県「しま暮らし」相談会』が開催された。県内6自治体(佐世保市・対馬市・壱岐市・五島市・西海市・新上五島町)の担当者やながさき漁業伝習所の職員が参加し、約40名の移住希望者が会場に訪れた。トークセッションや交流会など、魅力的なプログラムで賑わった当日の様子をレポート。
自治体担当者と談笑、しま暮らしについて気軽に質問
開会前から各自治体の担当者と参加者で話が弾む和やかな雰囲気の中、長崎県の移住に関する窓口「ながさき移住サポートセンター」の東京相談員である久永さんの挨拶で開会。
はじめに、各自治体の担当者から島の楽しみ方や観光スポット、買い物事情や医療事情など島の概要や生活情報を紹介。続いて、長崎県内での漁業就業に関する相談窓口「ながさき漁業伝習所」の担当者から、漁業に就業するまでの手順、実際に漁師になった人の収入状況について、具体例を交えた説明があった。
その後、「しま暮らしのホントのところ」と題して、島外から対馬市、新上五島町、宇久島(うくじま|佐世保市)に移住し、活動する3人の地域おこし協力隊が、質問に回答するトークセッションがスタートした。
「しま暮らしが大変だと思うこと」については、3人とも共通して「島に来て大変だと感じたことはあまりない」と話し、あえて言うならば「本土との移動手段が限られてしまうこと」を挙げた。
宇久島で活動する齋木さんは「(宇久島は本土との交通手段が船のみのため)天気が荒れると島から出られなくなるが、それもあきらめがつく」と話した。また、3人からは生活費の内訳や島の不動産状況などについても話があり、具体的な内容に会場の参加者は真剣に聞き入った。
トークセッションの後は、各自治体の担当者と参加者による交流会が開かれ、会話がはずみ笑いあう場面もちらほら。しま暮らしへの漠然とした興味が、具体的な夢にかわった参加者もいることだろう。
久永さんは「『しま』という切り口で移住相談会を開催するのは初めてだったが、たくさんの方が参加してくれ、島への注目が高いと感じた。長崎県は全国一の離島県で、『しま暮らし』に関心のある方は、ぜひながさき移住サポートセンターに気軽に相談してほしい」と話す。
【関連サイト】
ながさき移住ナビ