夏休みを過ごす子どもたちに広く社会を知ってもらおうと、文部科学省や内閣官房、内閣府などをはじめとした26府省庁等が連携して行う「子ども霞が関見学デー」が7月27・28日に開催された。
各府省庁等では、日頃の業務紹介や省内見学、体験活動などが行われ、たくさんの子どもたちが参加した。
「子ども霞が関見学デー」は平成8年に文部科学省がスタートし、その後、ほかの府省庁等に拡大。今年は初めて国土交通省国土政策局も参加した。
国土交通省国土政策局のブースでは、奄美群島(あまみぐんとう|鹿児島県)や小笠原諸島(おがさわらしょとう|東京都)、離島地域を含めた日本の国土に関するクイズやゲームなどを用意し、約370名の子どもたちを受け入れた。
佐渡島(さどがしま|新潟県佐渡市)のゆるキャラ「サドッキー」などと写真が撮れるコーナーや、離島地域を含めた日本の国土に関するクイズコーナーなどを設置。
来場した子どもたちは、各コーナーに積極的に参加し、楽しみながら日本の国土について学んだ。
子どもたちには、表面に島々の風景や生き物などの写真、裏面が島に渡るための船や飛行機といった乗り物イラストが描かれた「島カード」などが手渡され、皆、笑顔で会場を後にしていた。
国土交通省国土政策局離島振興課の西嶋大文氏は、今回の開催について、「日本の国土を取り巻く環境は、少子・高齢化に伴う人口減少や、人口の地域的な偏在の加速などにより、大きく変化している。そんななか、日本の将来を担う子どもたちにも、離島地域を含めた現在の日本の国土について、興味を持ってもらえたら」と話した。