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【島News】サンゴに優しい日焼け止め誕生。沖縄・座間味島から販売

沖縄出身で、スキンケア化粧品の企画・販売を手掛ける呉屋由希乃さんが現在、サンゴに優しい成分でできた日焼け止めの販売準備を進めている。販売開始は、座間味島(ざまみじま|沖縄県)が海開きをする4月15日を予定する。

呉屋さんはアメリカや東京で勤務後、帰郷。沖縄産ハーブの一種「月桃」を使ったスキンケアブランド「ウィズアウト」を展開して、沖縄の良さを発信するとともに、地元に利益を還元しようと取り組んできた。

転機になったのは2015年夏、シュノーケリングで訪れた座間味島で日焼け止めを塗っていた際、地元の人に「サンゴが死んでしまう」と言われたことだった。呉屋さんはその言葉が頭から離れず、独学で調査したところ、世界で流通する約3,500種の日焼け止めの1~10%を構成する物質「オキシベンゾン」が、サンゴを死に追いやる有害なものであることがわかった。

その一方で、そうした情報は知られておらず、サンゴに優しい商品も一般的ではない現状から、スキンケア化粧品を手掛けた経験を活かして自身で商品開発に乗り出した。呉屋さんは「今、サンゴ礁の海に入ろうとする人に販売したかった」と振り返る。

事業立ち上げのきっかけとなった座間味島を拠点とし、島内に化粧品工場開設を決意。情報発信と仲間づくり、資金集めの手段としてクラウドファンディングを開始した。2016年10月上旬~12月下旬までの期間で目標の300万円を達成。現状では島内の工場開設には資金や用地が不足しているが、協力関係にある工場で商品開発を進めている。
4月下旬に海開きをする座間味島で販売開始予定で、奄美群島(あまみぐんとう|鹿児島県)などに範囲を広げたい意向だ。

座間味島から販売を始めることにも意味がある。国立公園でもある座間味島には、船が1日3便到着し、飛行機はない。「限られた交通手段を使ってでも島に来たいと思う人たちに、島のきれいな海を守ってもらえるように、サンゴに優しい日焼け止めを伝えていきたい」と考える。

当面は単品で販売し、将来的にはコンビニなどのレジ横で販売し、海に遊びに来た人にすぐ手に取ってもらうようにしたいという。「この事業の目的は、日焼け止めを売ることではない。ペットボトルの分別が当然になったように、一般的な考え方を変えられるようなムーブメントをつくりたい」と意気込む。

現在、ハワイで「自然環境に害のある日焼け止めの販売規制をする条例」が提案されている。同条例は、2017年10月以降、ハワイにおけるオキシベンゾンなどを含む日焼け止めの販売を禁止する内容になっており、可決に向けて活発な動きがあるという。呉屋さんはハワイでの事例に後押しをされながら、着実に事業を進めていこうとしている。

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