つくろう、島の未来

2021年04月17日 土曜日

新型コロナウイルス感染拡大から1年。島を想う多くの人と同様に、リトケイ編集部もほとんど島に行くことが叶いません。そこで、ここではリトケイがおすすめする「離れたままで島とつながる」ためのアクションをご紹介します。

※この記事は『季刊ritokei』34号(2021年2月発行号)掲載記事です。フリーペーパー版は全国の設置ポイントにてご覧いただけます。

「ふるさと納税」で島に寄付とメッセージを贈る

島を応援したい!と思った時におすすめなのが、返礼品として島の幸を受け取りながら寄付金控除も受けられる「ふるさと納税」。寄付の際にメッセージを送ることもできるので、島への想いをしっかり届けられます。

また、ふるさと納税の制度を利用し、自治体が目的に応じて寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング®(GCF®)」も、島々での活用例が増加中。災害時の復興支援をはじめ、鹿児島県徳之島町では、高速インターネット環境を備えた自学自習拠点や、動画教材導入などの財源にGCF®を活用。島を想う人々からの支援によって整備された教育環境がコロナ禍の休校期間中にも役立てられるなど、地域づくりにも役立てられています。

GCF®を実施して3期目を迎えた徳之島町では、地域と協力しながら課題解決できる探究型人材を育成し、持続可能な地域社会づくりを目指す

オンラインコミュニティで島とつながる

2000年頃から国内で広がってきたSNSも、島内外をつなぐ交流の場として定着しています。東京で流通外食コンサルタントとして活躍する小島由光さんを中心に、五島の水産業や歴史文化の保全などを島外から支える「五島列島支援プロジェクト」のFacebookページなど、特定の島のファンやサポーターが集うコミュニティも多様にあり、LINEのオープンチャットにもさまざまな島のトークルームが存在。有料のオンラインサロンなども誕生しています。

コロナ禍で、移住相談や観光PR、婚活などの交流イベントでもオンライン化が進み、オンライン上の島コミュニティはますます賑わいそうな予感。まずは興味のあるコミュニティをのぞいてみてはいかがでしょうか?

五島列島を愛する人が集い、島内外の活発な情報交換の場となっているFacebookグループ。オンラインコミュニティのメンバーは3,700人を超える

アンテナショップやECサイトで島の幸を楽しむ

たとえ島に行けなくても、島々のアンテナショップに行けば「島の幸」に出会えます。アンテナショップで入手した観光パンフレットをめくりながら島の幸を味わい、島に思いを巡らせるのもいいものです。

島の縁故者やファンが本土で経営する島料理専門の飲食店も、島らしい雰囲気の中で、料理やお酒を味わいながら島とつながれる場所。島の特産品やパンフレットなども入手できる飲食店は、本土で島の魅力を発信する私設アンテナショップといえます。

アンテナショップがお近くにない場合は、島々からのお取り寄せができるECサイトもおすすめ。ウェブサイト『ritokei』でも島々のECサイトをまとめているので、ぜひチェックを

東京・浅草の島酒場「佐渡の酒と肴 だっちゃ」は、本土で島の魅力を発信する私設アンテナショップの一つ。佐渡島のパンフレットが多数並び、時期によって変わる島直送の海産物や加工品なども購入可能

島酒をおいしく呑んで地域に貢献

奥尻島のワインに佐渡島の清酒、伊豆諸島の焼酎、小笠原や伊江島、南大東島のラム酒、国際的に地域ブランドとして認められた壱岐島の麦焼酎、奄美群島だけに製造が許可された奄美黒糖焼酎、沖縄で「シマー」と呼ばれる泡盛etc……。

お酒を愛する大人のみなさんにおすすめしたいのは、島酒を呑むこと。なぜなら、所得税や住民税などの地方の税とともに、酒造会社が酒を販売した量に応じて課される酒税も「地域づくりに活用される地方交付税交付金」の額を決定する重要な役目を担っているから。

島内で生産された原料で造られる銘柄を選べば、一次産業の応援にもつながります。島酒をおいしく味わいながら、間接的に島とつながり支えることができるのです。

厳しい環境から生み出された保存や発酵の知恵など、島酒と酒肴には島々の営みの歴史が宿る。青ヶ島の「あおちゅう」と、地魚を塩蔵して熟成させた「塩辛」の組み合わせも、そのひとつ

特集記事 目次

離れていてもつながりあえる。集まれ!島想い
他地域との間に海を隔てる島々に暮らす人々は、同じ島の上で生きる人間の数が限られるからこそ、つながりを密にし、支え合いながら生きている。 とはいえ、島の人とつながり、支え合える相手は島の外にもいる。 災害や感染症、産業衰退に人口流出など、さまざまな困難を島の外から支える人や、ふるさとの島を支える人、島でつくられたものを買い、魅力を発信する人がいる。 2020年には新型コロナウイルスの感染が広がり、今もなお、人々のふれあいや移動に制限がかかるなか(2021年2月時点)、この特集では「島と人の想い」を軸に、離れていてもつながり、支え合うことのできる島想いの輪を紹介する。 ※この記事は『季刊ritokei』34号(2021年2月発行号)掲載記事です。フリーペーパー版は全国の設置ポイントにてご覧いただけます。

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