台風26号で被災した伊豆大島の情報を地図上に集約する「伊豆大島台風26号被災状況マップ」が、クライシスマッピングとして開設されました。
■台風26号の被害状況を記す「伊豆大島台風26号被災状況マップ」開設
10月15日から16日にかけて関東を通過した台風26号の影響により、23時から5時までの6時間雨量は549.5ミリを記録し、短時間強雨の日本ワースト記録に見舞われた伊豆大島では、17日午前現在で死者17人、行方不明者43人となりました。未曾有の被害をうけた大島町に対して東京都は「災害救助法」の適用を決め、今後、仮説住宅設置や被災した住宅の応急処置などの支援強化が図られます。
こうしたなか民間の動きとして、台風26号で被災した伊豆大島の情報を地図上に集約する「伊豆大島台風26号被災状況マップ」が、クライシスマッピングとして開設されました。
同サイトでは、ユーザーが災害情報、避難状況、支援情報などをレポートでき、投稿された情報が随時サイトに反映され、気象庁などによる公式発表や被害状況を伝える報道のリンクの投稿なども掲載されます。
この取り組みは、地図データ作成プロジェクト「OpenStreetMap」ユーザーを中心に呼びかけられ、全国各地にいるエンジニアが被災状況を集約し、被災した状況に対する解決を図るもの。海外ではこうしたエンジニアがテクノロジーで地域の課題解決を図る「Civic Hacker(シビックハッカー)」と呼ばれています。
近年、海水温の上昇から台風が巨大化する傾向にあるなか、自然と向き合ってきた離島エリアにおいても「経験にない」災害は懸念されます。こうした災害に対して政治、行政、民間、個人などそれぞれの立場から、できる限りの備えが必要とされます。「伊豆大島台風26号被災状況マップ」は、東日本大震災の経験から開発スキルを役立てたいというIT開発者団体による一手。情報をお持ちの方は伊豆大島台風26号被災状況マップにてレポートをお願いいたします。
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