つくろう、島の未来

2022年09月24日 土曜日

つくろう、島の未来

山口県・周防大島(すおうおおしま)の中央部にある周防大島高校は2014年度、地域に役立つ人材育成を目的に「地域創生科」を新設。島の将来を見据えた高校の取り組みに注目が集まります。

山口県周防大島の中央部にある周防大島高校は2014年度、地域に役立つ人材育成を目的に「地域創生科」を新設する。40人を募集する同科では、福祉とビジネスの2コースを用意。それぞれ島の特産品を活かした商品開発や地元の福祉施設との連携などを通じて、より実践的な力を身に付けていく。

周防大島は民俗学者・宮本常一の出身地。現地を訪れて観察し、話を聞くことを徹底した同氏の研究手法を受け継ぎ、同校ではカリキュラムにフィールドワークを取り入れている。新学科でも「あるく・みる・きく」という研究手法を軸にして、生徒たちは地元を歩く。

光田伸幸校長は「商品開発のアドバイザーとして地元の農家を招いたり、生徒たちが現場に赴いたりするなどして積極的に交流を図っていきます。そうしたアプローチを通じて、社会に出ても活躍できる基礎力を身に付けてほしい。やがて進学や就職で島を出て経験を積み、将来的には島に戻って力を発揮してくれれば」と話す。

「島じゅうキャンパス」をスローガンとして、これまで以上に島内の教育資源を活用する同校。新年度は普通科と地域創生科で全国から生徒を募集し、推薦入学では6名の県外枠に対し4名の出願があった。これらの取り組みが、島に新しい風をもたらすのかもしれない。

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