NPO法人離島経済新聞社は、シマ(=少人数コミュニティ)に息づく良質な子育て教育環境や、地域ぐるみで子育てを行う共同養育文化(=シマ育環境)を社会に発信する「シマ育コミュニティ」を立ち上げ、離島の子育て教育環境について学ぶオンライン勉強会を7月よりスタートしました。
勉強会では島々のキーパーソンをゲストにお招きし、子育てや教育環境、離島留学の仕組み、実際の暮らしぶりなど、離島留学をより身近に感じられるリアルな情報交換を行っています。
第2弾となる8月の勉強会では、「みんなでつくる子どもの居場所づくり&答志島(とうしじま)の子育て環境」をテーマに、子どもの居場所づくりについて考えます。
「島ののびのびとした環境で子育てをしてみたい」という方はもちろん、「現状の子育て環境を向上させるヒントが欲しい」という方や、離島留学や山村留学の受け入れに取り組む地域の皆さんも、ぜひご参加ください。
※このプロジェクトは、子どもたちを取り巻く社会課題を解決することを目的とした日本財団「子どもサポートプロジェクト」の一環です。
第2弾!みんなでつくる子どもの居場所づくり&答志島の子育て環境
世の子どもたちは夏休み真っただ中。子どもたちの日々の過ごし方に頭を悩ませている子育て世代の方も多いのではないでしょうか。
そこで、第2回「シマ育コミュニティ」オンライン勉強会では、答志島(とうしじま|三重県)で離島留学受け入れと子どもや地域の人が集う場「ねやこや答志島」に関わる皆さんをゲストにお招きし、子どもの居場所づくりについて考えます。
伊勢湾に面する三重県鳥羽市の離島・答志島では、古くから血縁関係のない子を預かり、実の家族のように育てる寝屋子(ねやこ)制度が受け継がれてきました。
答志島では、少子化で統廃合の危機にさらされていた島の小学校・中学校存続のため、地域に根付く寝屋子制度を参考に独自の制度を設計。2018年より「寝屋子の島留学」を受け入れています。
参考記事:【島News】「寝屋子の島留学生」募集。世話役が子どもを預かる寝屋子制度が残る東海発の試み
また、島で学ぶ子どもたちや地域の人が誰でも集える場として「ねやこや答志島」を開設。立ち上げや運営には島外の大学生が地域おこし協力隊として関わり、地元の方たちと協力しながら場をつくっています。
今回は、「寝屋子の島留学」と「ねやこや答志島」に関わる3名のキーパーソンに、地域ぐるみで取り組む子どもの居場所づくりについてお話しいただき、意見交換を行います。
<こんな人におすすめ!>
●離島留学に興味のある方
●離島留学先を探している方
●他の島で「離島留学」の受け入れを行っている方
●島の子育て環境に興味のある方
●子育て環境を向上させるためのヒントを求めている方
ゲスト
ねやこや運営委員事務局 濱口正久さん
鳥羽市答志島出身(現在54歳)。島唯一の中学校存続のため答志コミュニティスクール実行委員会を立ち上げ、地区住民1,209名の署名を集める。島に残る「寝屋子制度」にならい、寝屋子の島留学を実施し里親も経験する。現在は、島に在住しながら鳥羽市議会副議長に就任。答志島育成会会長など子どもに携わる活動を主に、ねやこや運営委員事務局も勤める。
鳥羽市地域おこし協力隊 三好美咲さん
京都大学文学部哲学専修を卒業。2023年度から地域おこし協力隊として答志島に移住。臨床心理学などの知見を生かしながら「ねやこや」にて子どもの居場所づくりを進めている。他にも協力隊の活動として、保育所・小学校での読み聞かせや、大学生の受け入れ環境整備などに携わる。
東京大学大学院修士課程2年 正林泰誠さん
1998年8月1日生まれ、東京都出身。横浜国立大学建築学科卒業後、東京大学大学院新領域創生科学研究科に入学。2022年度三重県鳥羽市答志島の地域おこし協力隊として活動し、島の交流教育拠点「ねやこや」を立ち上げた。現在は、修士2年として学業に励みながら地域活動を進めている。
司会
離島経済新聞社統括編集長 鯨本あつこ
NPO法人離島経済新聞社 代表理事、有人離島専門メディア『ritokei(リトケイ)』統括編集長。「島の宝を未来につなぐ」ことを目的に、国内400島余りの有人離島地域の情報発信および地域振興のサポートを行う。美ら島沖縄大使。一般社団法人石垣島クリエイティブフラッグ理事。
「シマ育勉強会Vol.2 みんなでつくる子どもの居場所づくり&答志島の子育て環境」概要
日時:2023年8月10日(木)20:00〜21:00
会場:Zoom MTGによるオンラインイベント(事前申込の上URL連絡)
定員:30人(先着順)
参加費:無料
内容:
●三重県鳥羽市「寝屋子の島留学事業」の紹介https://www.city.toba.mie.jp/soshiki/k_gakumu/gyomu/kyoiku_iinkai/1607.html
●「ねやこや答志島」を例に考える子どもの居場所づくり
●質疑応答
ゲスト:
ねやこや運営委員事務局 濱口正久さん
鳥羽市地域おこし協力隊 三好美咲さん
東京大学大学院修士課程2年 正林泰誠さん
司会:
離島経済新聞社統括編集長 鯨本あつこ
参加申し込み:
お申し込みフォームよりご連絡ください。当日のオンライン会議室のURL(Zoom)をご案内いたします。
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