つくろう、島の未来

2024年11月21日 木曜日

つくろう、島の未来

この秋、四谷三丁目の飲食店「四谷バル」(東京都新宿区)に、2カ月限定で都市と島の人々が交流する拠点となる「島の大使館」が開館した。主催は島根県隠岐郡の海士町(あまちょう・中ノ島)にある株式会社巡の環(めぐりのわ)。

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島と都市の新たな交流拠点を目指し、2カ月限定でオープン

同館では、海士町のファンであるプロボノ(※)6名がコンシェルジュとして訪問者をもてなし、地元食材のランチが提供されるほか、毎週木曜の20時~20時30分には、海士町と同館をつなぐオンラインミーティングが行われ、島の住民と直接交流することもできる。

※プロボノ……スキルや経験を持つボランティア

海士町は、2004年から10年間で204名のUターン者と 437名のIターン者が集まり、人口の2割をUIターン者が占めることで知られている。

同館を仕掛ける海士町交流特命大使の信岡良亮さんは、「海士に訪れた方やこれから海士に行ってみたい方、その友人たちが交わる場所にしたい」と話す。

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オンラインミーティングでは、「隠岐と壱岐って違うんだ」「島ってひとつじゃないんですね」「飛行機でいけないの?」といった、来島歴のない人からの素朴な質問が投げかけられ、海士町への興味を膨らませる参加者も。「想定していたより、良い出だしです」(信岡さん)。

同館は10月1日から11月31日まで期間限定で開館。限定開館の経験をふまえて今後は実店舗化を目指す。都市と島の関係をつくる新たなモデルケースとして注目したい。

【関連サイト】
「島の大使館」Facebookページ

     

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