つくろう、島の未来

2024年12月09日 月曜日

つくろう、島の未来

2015年6月、佐渡島の金山をめぐる観光事業「史跡佐渡金山」に新たに2ツアーが新設された。観光事業を行う株式会社ゴールデン佐渡に、新設理由、佐渡金山の歴史的魅力を聞いた。

■江戸時代の手掘り金山や、三菱の精錬施設を見学

2015年6月、佐渡島(新潟県佐渡市)の株式会社ゴールデン佐渡は、金山の坑道をめぐる観光事業「史跡佐渡金山」に、新たに製錬施設ツアーと採掘施設ツアーを新設した。ゴールデン佐渡 取締役社長の宮原一徳さんは、「2年後の世界遺産登録に向けて、広く一般に金山を知ってもらえるようコースの見直しを行なった」と語る。

佐渡金山は1601年に3人の山師によって開山された。江戸時代は天領、明治になると官営化され、1896年に三菱合資会社が金山の経営を行うようになり、1989年まで金銀が採掘されていた坑道や採掘跡が、今も残っている。

ゴールデン佐渡は1970年より金山の観光事業を経営。「史跡佐渡金山」のツアーでは、江戸時代に掘られた坑道や、三菱の操業当時のまま残る製錬施設など数々の遺構を見学することができる。「江戸時代は手掘りで採掘を行っていた。ツアーではその様子も見てもらうことができます」(宮原さん)。

宮原さんは「廃墟ブームもあり、女性や若者にも楽しんでもらえている」と話す。「江戸時代の佐渡は、金山を中心に、全国から人が集まる大都会だった。坑道をはじめ、町には小判をつくっていた奉行所も残っている。町全体が世界遺産の対象になっているので、ぜひ見にきてほしい」(宮原さん)。


【関連サイト】
史跡佐渡金山ウェブサイト

     

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