つくろう、島の未来

2025年07月14日 月曜日

つくろう、島の未来

突然ですが、我が家は直島から航海に出ようとしています。 どんな航海かというと、娘が島外の中学校への進学を決断し、出港が迫っているのです。

改めて振り返ると、子育ての場としての直島は、友人同士で助け合え、海も身近でとっても素敵な環境でした。

気軽に親子で集まってお家や海でごはんを食べたり、子ども園や学校の帰りに海で遊んだり、病気の時に玄関にごはんが届いたり、日々、海から四季を感じたり。コミュニティはもちろん、こども園や小学校もアットホーム。大人も子どもも安心して伸び伸び暮らせます。

私の運営する施設のひとつ、小学生のサードプレイス「NAOSHIMA SAILORS CLUB」は、自分の未来のために航海に出てほしい、という思いで名付けたので、我が子だけでなく誰のどんな航海でも、旅立ちを応援します。

一見寂しく感じますが、一度島を離れたとしても、縁もゆかりもない島に移住した私からすると、子どもたちが島に戻ってくることは、本人の意志さえあればそう難しくはないと感じます。いつか「NAOSHIMA SAILORS CLUB」を巣立った子が、スタッフとして戻ってきてくれるといいな、と思います。

航海に出ると言いましたが、もちろんこれからも直島の教育・子育てに携わっていきます。拠点は島外になりますが、島の居心地が良いからこそ、島の中で頭も体も巡らせがちだったことを反省し、違う空気を吸って、島に還元したいと考えています。


江幡紗恵(えばた・さえ)

茨城県出身で直島在住。 島での教育や子育ての課題感から一般社団法人キッズポートを立ち上げ、 代表理事を務める傍ら、 島の建築関連のお仕事や、地域おこし協力隊OBOG ネットワーク 「かがわごと」の監事も務める。 これから娘と航海に出る予定





     

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