つくろう、島の未来

2022年09月28日 水曜日

つくろう、島の未来

2015年3月、宝島の「芭蕉布復活プロジェクト」が島バナナの茎を使った芭蕉布を作成。廃棄処分される島バナナの茎を利活用する同プロジェクトがはじまったきっかけ、展望を聞いた。
※この記事は『季刊ritokei』13号(2015年5月発行号)掲載記事になります。

■イトバショウの代わりに島バナナの茎が素材の新しい芭蕉布

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2015年3月、トカラ列島(鹿児島県十島村)の離島・宝島の「芭蕉布復活プロジェクト」が、島バナナの茎を使った芭蕉布を完成させた。

芭蕉布は約100年前まで宝島の着物に使われていた布。バナナに似た実がつくバショウ科の多年草・イトバショウの繊維でできた糸で織られていたが、島外から異なる衣服が入ってくるようになり、芭蕉布のシンプルな衣服を着る人が減り、近年は生産されていなかった。

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一方、宝島の特産品である島バナナは、1度実をつけた茎には2度と実がつかないという特徴があるが、果房の出荷後に残る茎は廃棄処分されていた。そこで、素材としての利活用が検討され、イトバショウの代わりに島バナナの茎の繊維を使い、新しい芭蕉布をつくることになった。

竹内さんをはじめ、同プロジェクトの中心メンバーは宝島にIターンし、5年目を迎える島人だ。4年間で自らの生活基盤を整えることができたことから、5年目は島との関わりを育むことをテーマに、同プロジェクトに取り組んでいる。今後は、ブローチやヘアピンなど、芭蕉布を使ったオリジナル商品の生産販売にも力を入れ、島に雇用を創出することが目標だ。

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