稲盛和夫氏の経営哲学を学ぶ「フィロソフィ経営実践塾横浜」は、島の未来を担う経営者に学びの門戸を広げるべく、離島在住者限定の「オンライン会員」(離島枠)を新設。リトケイが「離島枠」の世話人となり、この秋より新規会員の募集をスタートします。第1期の応募締切は10月末日迄。
経営者・稲盛和夫氏の経営哲学を学ぶ会
島々をつなぎ人々の暮らしを支える日本航空(JAL)は、2010年に2兆3,000億円という巨額の負債を抱え、事実上倒産しました。 それからわずか1年で黒字化を実現。2012年9月に再上場を果たした背景には、政府からの強い要請により再建を担った経営者・稲盛和夫氏の経営哲学(フィロソフィ)がありました。
1932年に鹿児島市で生まれた稲盛氏は、大学進学後に京都の碍子メーカーに就職。1959年に立ち上げた京都セラミック株式会社は京セラ株式会社として成長、1984年には第二電電企画株式会社(現KDDI株式会社)を設立するなど、経営手腕を発揮しながらJALの再建を果たしてきました。
そんな稲盛氏の「生き方」や「経営者としての考え方」に学ぶべく、1983年に京都の若手経営者がはじめた自主勉強会は、ボランティアで経営者が集まる経営塾「盛和塾」となり、2019年末の閉塾までに国内外104塾、14,719名が学び続けました。
塾長となった稲盛氏は、経営者の育成に心血を注ぎ続け、2022年8月に永眠。盛和塾の神奈川県の分会として設立された盛和塾横浜は「フィロソフィ経営実践塾横浜」と名を変え、現在も多くの経営者が集まり、稲盛氏の哲学をベースにした学びの場をつくっています。
盛和塾に学ぶ経営者には離島出身者も多く、屋久島出身で半導体専門商社PALTEKを創業した経営者・高橋忠仁氏もそのひとりです。
2007年、稲盛氏が故郷・鹿児島の子どもたちに豊かな文化体験を提供するべく、松山バレエ団の公演に3,000人を招待した際、離島の子どもたちが参加するには多額の交通費がかかる現実を打ち明けた高橋氏。すると、稲盛氏は交通費の支援も快諾し、奄美や種子島、屋久島の子どもたちにも学びの機会を提供しました。
今回、高橋氏の提案から島の未来を担う経営者に学びの門戸を広げるべく、離島在住者限定「オンライン会員」(離島枠)を新設。NPOリトケイが離島枠の世話人となり、この秋より新規会員の募集をスタートします。
「フィロソフィ経営実践塾横浜」について
盛和塾の塾長・稲盛和夫氏の人生哲学、経営哲学、企業家精神の真髄を学び、塾生の相互研鑽、交流を通じて、事業の隆盛と人徳の和合を図り、次代の経済界の担い手として国際社会に通用する模範的経営者たることの認識を深め、かつそれを実践することを目的に設立。
経営者・後継者・会社幹部の方や、 個人事業主・小規模事業者から上場企業の経営者、 若手から70代のベテラン経営者まで、 年齢・性別もさまざまに、稲盛経営哲学を真摯に学ぼうとする会員が、 共に学んでいます。
離島在住者限定のオンライン会員は、定期開催される 「Action20」 (経営者の実践に学ぶアクション20実践道場) や、 「実学」 (稲盛和夫の実学のトリセツ)、 「会計勉強会」、「塾長の話を聞こう会」、「経営問答」(経営問答を共に考える会) などに自由参加できます(要申込)。
塾の詳細やスケジュールはホームページをご覧ください。
>>フィロソフィ経営実践塾横浜
「フィロソフィ経営実践塾横浜」世話人
PALTEK 創業者・高橋忠仁 さん(屋久島出身)より
私は屋久島で生まれ育ち、 今も度々通っています。 上京して起業した会社を上場企業に育てる間、 私自身も稲盛和夫の哲学を学び続けてきました。
小さな町工場を京セラとして育てあげ、わずか数名で後にKDDIとなる第二電電を立ち上げ、 誰もが無理だと言ったJALを瞬く間に再建させた稲盛塾長の教えは、一般的なビジネススクールのような机上の空論ではない、 実体験に基づいた実践哲学です。
私が世話人を務める旧盛和塾横浜は、コロナ禍のうちにオンラインでも学べるかたちにしました。 この場を全国の離島でがんばっている皆さんの経営が持続できるように役立てたい。 それが真の離島活性化につながると信じています。
離島在住者限定「オンライン会員」 (離島枠) 募集要項
要件
・離島在住であること
・旺盛な熱意と意欲で学び実践しようとする、経営者又は経営者に準ずる者で、 本会の目的に賛同すること
・稲盛経営哲学を真摯に学び、 実践しようという想いがあること
応募方法
稲盛塾長の著書『生き方』(サンマーク出版)を読み、稲盛経営哲学を学び実践したいと考えた理由を添えて、申し込みフォームよりご応募ください。
>>申し込みフォーム
第1期募集スケジュール
2024年10月末日:応募締切
2024年11月~12月上旬:オンライン説明会及び面談
(選考の結果、合否通知をお届けします)
2025年1月:本会員として各勉強会に参加 (年会費1万円)
お問い合わせ先
NPOリトケイ 「フィロソフィ経営実践塾」オンライン会員担当
npo★ritokei.com(★を@に変えて送信ください)