2016年4月1日、神津島(こうづしま|東京都神津島村)で島の素材を使った新しい特産品として開発されたフリーズドライスープ「まるごと神津 島スープ」の販売が始まった。原料には、伊豆諸島で古くから島の住民に親しまれてきた野菜の明日葉(あしたば)を使用。家庭料理である明日葉汁をベースにした島スープには、島を代表する高級魚のキンメダイも使われている。
島の情報を同封。購入者のクチコミによるPRに期待
「まるごと神津 島スープ」は、2014年に発足した神津島スープ検討会が開発。同検討会には、宿の女将や観光協会の会員などの住民らが参加した。
神津島に訪れる30〜40代の女性をメインターゲットに定め、同ターゲットと島の住民合わせて200名に試食アンケートを実施。味や素材の大きさなどを決定した。また、購入者のクチコミによるPRを促すため、スープと合わせて神津島の情報を掲載したしおりを同封するという工夫も加えられた。
神津島スープ検討会に所属する神津島観光協会の柏木紗理子さんは「スープとして食べるだけでなく、お茶漬けや雑炊、鍋などの出汁としても使えます」と言う。また、「島スープが届いた先々で、スープを囲んで神津島のことを話題にしてほしい。多くの人にとって神津島を知るきっかけにしてもらいたい」と話す。
キンメダイの煮付けや明日葉汁は、島の旅館や食堂などでも提供されている神津島の料理。島スープの完成により、味と情報から島外でも神津島を感じることができる商品がまた一つ増えた。
【関連サイト】
まるごと神津 島スープ!~開発ストーリー~