つくろう、島の未来

2020年08月11日 火曜日

今年9月、大矢野島の県立上天草高校で、地域食材を使った「ご当地パン」が誕生した。祭事や販売店での販売がはじまったご当地パンについて担当者に聞いた。

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卒業後、地域への愛着を残すきっかけとして「ご当地パン」

2015年9月、熊本県の大矢野島(おおやのじま|上天草市)にある県立上天草高校の生徒らが、島産の食材を使った「ご当地パン」を開発した。市役所や観光協会の協力により、地域のお祭や販売店で市販されている。

ご当地パンは、上天草高校商業研究部の生徒約10名が企画。製造には高校からほど近い地元のパン屋「もっぱん」が協力している。生徒たちは5月から企画を考え十数案から3種に絞り、7月の試作を経て、特産品の車えびを一匹使ったカレーパン、アサリのピザパン、柑橘類「晩柑」のピールを入れたクリームを挟んだデニッシュの3種を完成させた。

開発のきっかけは、昨年、上天草高校ではフィールドワークを行い、地域理解を深める活動をしたことにはじまる。担当教員の同高校情報会計科の教諭、山崎伸枝さんは、「昨年までに学んだことを活かして、今年は地域活性につながる取り組みをすることになった」と話す。

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「パンづくりは地域の方々の協力があって初めて実現した。自分たちの考えが形になる体験ができたほか、地域への愛着や感謝の気持ちが生徒に芽生えたことがとても嬉しい」(山崎さん)。

また、平成28年度に予定されている、上天草市の島々(大矢野島、永浦島、池島、前島、天草上島)を結ぶ5つの橋、天草五橋の完成50周年を迎える式典では、記念として、上天草高校の生徒が「お土産品」をアイデアを出し、商品化する取り組みも行われている。山崎さんは「ご当地パンだけでなく、こうした取り組みを通じて、高校生の島への愛着が深まれば」と期待する。

地域活性には若者の力が不可欠。地元に愛着のあるご当地パンが残っていき、島に戻るきっかけを残したい。

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