つくろう、島の未来

2020年08月11日 火曜日

長崎県の新上五島町で、個人や自社で事業に取り組む人々が個々のレベルアップを図る勉強会「上五島カフェ・デ・アカデミー」が盛り上がりを見せている。運営者に話を聞いた。

■島民を訪問してきた島外の事業者も参加する開かれた学びの場

201412031939000

長崎県西部にある中通島や若松島など、有人7島で構成される新上五島町で、2014年1月にはじまった勉強会「上五島カフェ・デ・アカデミー」が盛り上がりを見せている。

同勉強会は、地域住民やU・Iターン者を中心に運営される。島で開催する勉強会だが、「町のため」とか「島のため」といった大きな目標を掲げる前に、まず参加者自身の役割と向き合い、自分自身を磨く場だ。

開催のきっかけは、新上五島町で毎年開催されているトライアスロン大会の場を有効活用するアイデアを募るために勉強会を開いたこと。以来、当日でも参加を受け付ける勉強会として開かれるようになり、これまでに17回開催された。

PENTAX DIGITAL CAMERA

勉強会で講師を務めるのは「上五島カフェ・デ・アカデミー」の参加者自身。それぞれが持つが事業ノウハウや課題を他の参加者と共有している。運営に携わる、新上五島町社会福祉協議会の田島伊勢次さんは、「勉強会では、様々な事例を通じて、問題解決の手法や考え方、アイデアの出し方などを学んでいます。演習や討論、意見交換を通じて、立場の異なる人の考えを知り、そこから島の人財(人材)に気づき、つながりあうことができます。だから堅苦しい議題だけでなく、おもしろかったテレビや本の紹介なども行います」と話す。

同勉強会の開催は月1回。参加費は500円で、クチコミで参加者を募集。行政職員や地域おこし協力隊をはじめ、教員、神職、銀行員のほか、酒屋や旅館、自動車販売、水産業などを営む自営業者、うどんや焼酎、塩の製造業者など、職業問わず様々な人が参加する。タイミングが合えば、出張で島の住民を訪ねて来た島外の人が参加することも。

「最終的な目標は、個々人が今取り組んでいる事業のレベルアップ。今後も、このスタンスを維持しながら、大人のための勉強会として運営していきたい。その結果として、島の未来に繋がることが生まれたら嬉しい」(田島さん)。

島に集まる一人ひとりの取り組みが豊かになることで、島の魅力を高めていく狙いだ。

関連する記事

ritokei特集