つくろう、島の未来

2024年11月25日 月曜日

つくろう、島の未来

#02 実際どうなの?島ぐらし。(前編)

1年の3分の1を小笠原の無人島で生活する無人島系男子が、島の日常・非日常を綴ったコラム。「無人島で仕事って何するの?」新卒2年目でこれからの暮らし方を迷っていた“僕”が、突然小笠原に移住したその訳とは…?

titishima-e1346050606322

こんにちは、最近お祭り続きで疲れ気味のシンペーです。
今回は無人島での生活をお送りする予定でしたが、熱低の影響でケータに行けなくなってしまったので、予定を変更して「島に住むということ」について書きます。
いろんな方が読まれていると思いますが、このテーマはどちらかというと島に興味がある、とりわけ若い世代の人向けかもしれません。ご了承ください。

今回は、島への移住を決めた経緯と島での生活について。

・・・・

まず、移住を決めた経緯について。
2011年春。
早々に就活を放棄していた僕は、大学卒業後もそれまでお世話になっていた出版社での仕事を続けていました。
フルタイム勤務ではなかったため、併行してイベント運営を手伝ったり、デザインコンペに応募したりもしていました。
デザインの方は有り難いことに、やり始めて数週間でいくつかの案件が決まり、「なんだ、自分の好きなことやって生活できるやん。」という変な自信をもつようになりました。
ただ仕事はうまくいっていたとはいえ、作業自体はエアコンの効いた部屋で深夜遅くまでパソコンとにらめっこという日々。そして乱れてゆく食生活。

そんな生活が2、3ヶ月続くうちに、
「あれ、こんなんでいいの?20代前半ピチピチのときだよ?どうすんのよ俺。」
という考えが強くなっていきました。
そして、ある日
「ちょっと待てよ。考えてみればネット環境さえあれば、今やっている仕事なんてどこでもできるじゃん。どうせなら海や空が綺麗なところがいいじゃん。」
と、至極シンプルな考えに至ったわけです。

余談ですが、この時期にシェアハウスの友人に勧められて観た「Into the Wild」という映画には多少影響を受けたと思います(笑)
物も情報も人も溢れてかえっていて、このままでは何か大事なことを欠いた状態で自分の人生は進んでしまうなと、少し焦りにも似た感情を抱いていました。
行き先を小笠原に決めた理由ですが、実は親父が30年以上前に5年ほど研究者として父島に住んでいまして。
そのときの話を聞いていて「あ、俺も行ってみたいな」と。
船出は7月31日、行くと決めたのは7月頭。
我ながら結構突然でした。

・・・・

そして8月夏真っ盛り、小笠原父島に初上陸した僕を待っていたのは…?
明日の「後編」に続きます。

     

関連する記事

ritokei特集