こんにちは、リトケイの島酒担当記者、石原みどりです。スタッフブログでは不定期に「島酒日記」を投稿しておりますが、今回は、緊急事態宣言下、島への想いが募るあまり始まったリトケイの「オンライン島酒場」をお届けします。
「オンライン島酒場」とは:新型コロナウイルスによる島々からの往来自粛に従い、ステイホームでリモートワークをするリトケイスタッフが、全国の島々より「宿泊料金の前払い」や「島産品の通販」ができる予約・購入サイトを集めた自社企画「未来のわたしに島旅を。今のわたしに島ギフトを。【前払い島宿&島産品ECまとめ】」を通じ、島々の産品を購入。島からのゲストやリトケイサポーターを交えて夜な夜なオンライン島酒場を開催する“おいしい”企画です。
前回の島酒場では、参加メンバー各自が島々のマイクロブルワリーで醸されたクラフトビールを手に、島旅談義に花が咲きました。
2回目となる今回は、大型連休を終え、39県で緊急事態宣言が解除された後の5月の週末に開催。
日本各地で自粛されていた経済活動が徐々に再開する中、島々の様子を伺いました。
島酒とおつまみ持ち寄りオンライン
各々島酒とおつまみを用意し、オンラインに集まった島酒場のお客様。
その夜のメンバーは、オンラインショップ「いっちば」で奄美群島の特産品の通信販売に力を入れる奄美大島在住の深田小次郎さんと豊山琴音さん、日本最南端の島・波照間島から食堂「あやふふぁみ」の大林恭子さん、島の未来づくりサポーターとして日頃リトケイを応援してくださっている井上征一郎さん、リトケイからは統括編集長の鯨本と営業担当の多和田、その他スタッフ3名の、総勢9名でのオンライン飲み会となりました。
この日を心待ちにしていた私は、1週間かけてあるものを仕込んでいました。それは全国でも奄美群島だけに製造が許された島酒・奄美黒糖焼酎を使った自家製の「フレーバー黒糖焼酎」。
合わせるのは、五島列島の通販ショップ「ごと」でお取り寄せした「五島の鯛で出汁をとったプレミアムな高級カレー」。
「鯛の出汁」「五島牛」のワードに惹かれて衝動的にポチった高級カレー。でもカレーにお酒って、どんなものが合うんだろう?
思案した結果、ラム酒にスパイスを加える飲み方にヒントを得て、度数高めの黒糖焼酎にカルダモンを漬け込んだ「フレーバー黒糖焼酎」でカレーとのペアリングに挑戦してみることに。
カレーのつけあわせに、加計呂麻島の「きび酢」と奄美大島産のきびザラメ、みりん、薄口しょうゆで漬けた「酢たまご」も用意しました(レシピはこちらをご覧ください)。
その夜のメインは鯛のスープにスパイスが香る赤身たっぷり五島牛のカレー。
合わせるは「フレーバー黒糖焼酎」、たちのぼる香りを爽やかに楽しめる炭酸割りに。おつまみには、カレーと一緒に注文した「ごと芋」をクリームチーズで和え、砕いたカカオ豆でクリスピーな食感と香りのアクセントを添えて。
スタッフの矢吹が用意したのは、参加ゲストの奄美群島と波照間島・八重山地方にちなみ、石垣島 川平ファームのパッションプルーツジュースを垂らした喜界島の黒糖焼酎「飛乃流朝日(ひのりゅうあさひ)」に、じーまみー豆腐の上から波照間島産黒糖を削って振りかけたおつまみ。
同じくスタッフの本間は、鹿児島県は屋久島の島焼酎「三岳」に合わせて、上甑島の山下商店から取り寄せたきびなご、小値賀島から「しいちゃんかまぼこ」&「おぢか島燻製かまぼこ2種」、ミニトマトとドレッシングをお取り寄せ。オンライン越しに香ばしいきびなごの香りを想像すると、食欲が止まりません…。
そして鯨本は、「集い語らう」という意味の方言「ゆらう」から名付けられた喜界島の黒糖焼酎「由羅王(ゆらおう)」に、波照間島の食堂「あやふふぁみ」からお取り寄せした波照間島産黒糖と「激辛☆ホットソース」で味つけした沖永良部島産きくらげの卵炒め、雑穀4種ブレンドと米を炊き上げたまん丸おにぎりに、佐渡藻塩を添えたワンプレート。
各メンバーの個性が表れた、島ものと島酒をかたわらに、オンラインで語り合う島酒場が始まります。
オンラインプレゼンに高まる物欲、つのる旅ごころ。
奄美大島で「しーまブログ」などを運営している深田さんと豊山さんに、島の近況を伺いました。緊急事態宣言下、奄美大島でもテイクアウトを利用する人が増えて、出前を配達する姿などもみられたそうです。
緊急事態宣言は解除されましたが、県外からの渡航自粛で観光客が減っているので、オンラインショップ「いっちば」を通して奄美群島の産品の通信販売に力を入れているそうです。
4月に奄美大島北部の観光地・あやまる岬が休園となり、運営していたカフェが営業停止になった豊山さんは、仕入れていたお土産の在庫をどうにかしようと、ギフトボックス「おうちで奄美TRIP!」を企画しました。
奄美群島の各島からセレクトした特産品の詰め合わせに、各島のポストカードやパンフレットを同梱。『みしょらんガイド』『amammy』など「しーま」が発行するフリーペーパーや各島の観光パンフレットが、利用者に好評とのこと。
好評につき企画したギフトボックス第2弾は、奄美群島から集めた選りすぐりのお茶とお菓子、与論島の赤土で焼いたマグカップをセットにした「島風ティータイムセット」。こちらも素敵なので、ぜひ「いっちば」でチェックを。
画面に映し出される波照間ブルーに、心が深呼吸。
波照間島の食堂「あやふふぁみ」大林さんは、画面共有機能を使って島の風景を見せてくれました。画面いっぱいに映し出された波照間ブルーの美しさに、ほうっ、と思わず深呼吸してしまいます。
人口500人という波照間島。ゴロゴロしたサンゴを積み上げた石垣やヤギのいる集落風景に、「喜界島の集落に少し雰囲気が似ているかも!」と奄美大島の深田さん。
大きな大きなフクギの木は、樹齢100年にもなるとか。
フクギは強風から家屋を守り、倒れたら染物の材料として使われる、島にとって大切な木。お祭りで神様役が身につける黄色い衣装もフクギで染められているのだそうです。
「あやふふぁみ」には、老若男女いろんな人が来るそうです。
料理はお子さんでも食べられる味付けにしていますが、辛いもの好きな方にも対応するためにつくったのが「激辛☆ホットソース」。
ヒット商品となったホットソースや雑穀ごはんの素は、元々お店で出していたものを「家でも楽しみたい!」というお客さまの声に応えて販売するようになったそうです。
緊急事態宣言下、急遽立ち上げたオンラインショップには「お店に来たことのあるリピーターさんからの注文が多い」と大林さん。
なるほど、いつか訪ねた島の風景を思い出しながら味わうことができるのも、お取り寄せの醍醐味だと気付かされました。
波照間島では4月21日から観光客の受け入れが止まり、「あやふふぁみ」も休業中。以前はランチタイムに外で行列ができる状況だったそうですが、「これからは密を避けながら店を続けるための方法を考えないといけない」と大林さん。
今後は「お食事と染織り体験」「お食事と島唄」など、飲食に体験を組み合わせたサービスを提供してみたいと考えているそうです。
今夜も魅力的な島酒・島ものを楽しみながら、楽しいオンライン島酒場になりました。
いまはオンラインで。またいつか島に行ける日が来たら、黒糖焼酎で、泡盛で、乾杯したいですね。「オンライン島酒場」は、これからも時々開催予定です。それではまた!
「リトケイのお家で島酒場」第2回 お取り寄せ島産品
五島列島(ごとうれっとう|長崎県)
五島の鯛で出汁をとったプレミアムな高級カレー(五島牛)
小粒ごと芋 きらりちゃん
小値賀島(おぢかじま|長崎県)
しいちゃんかまぼこ(もち型)
おぢか島燻製かまぼこ2種
おぢかミニトマト(1kg)
やさい昆布ドレッシング
上甑島(かみこしきじま|鹿児島県)
日本一のきびなご
加計呂麻島(かけろまじま|鹿児島県)
6年熟成『真きび醋』200ml×1本
喜界島(きかいじま|鹿児島県)
朝日酒造黒糖焼酎飲み比べセット
沖永良部島(おきのえらぶじま|鹿児島県)
沖永良部島産 きくらげ50g
石垣島(いしがきじま|沖縄県)
パッションフルーツジュース100(無糖)
波照間島(はてるまじま|沖縄県)
雑穀☆あやふふぁみ☆ご飯の素 大
激辛☆ホットソース 小
波照間島☆黒糖(つぶ) 200g
関連サイト
いっちば
島のもの食堂&染織工房「あやふふぁみ」