新島に伝わる伝統芸能・大踊。室町時代にこの島に伝わったといわれ、お囃子などの伴奏は一切なく、肉声による唄のみで、その声の調子に合わせて踊る踊りです。
新島に伝わる伝統芸能・大踊。
室町時代にこの島に伝わったといわれ、お囃子などの伴奏は一切なく、肉声による唄のみで、その声の調子に合わせて踊る踊りです。
新島では江戸・寛政12年頃から、先祖を供養するための供養踊(クヨウオドリ)として踊られるようになったため、失われることなく、現在も国の重要無形民俗文化財として、伝承されています。
しかし、その担い手も年々減少。今では島内に数えるほどしかいません。そんななか、この伝統芸能に魅せられ、大踊を受け継ごうとしている女性がいます。
■Page.1 「自分も踊ってみたい」
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「一番初めに大踊を見たのは、8月に開催される盆祭のときでした。本村の大踊だったのですが、そのときはテープに吹き込まれた唄に合わせて踊っているのを見たんです。もちろんそのときも感動したのですが、そのあと、何年かして若郷の大踊を見て、びっくりしました」 そう話すのは小川淳子さん。
新島の伝統芸能・大踊に魅せられ、自分も踊ってみたいと毎月1回、新島村博物館の前にある古民家にて、大踊の会を開催しています。
「新島の大踊は、同じ新島村のなかでも本村と若郷という地区によって、踊りの演目や踊り方など、それぞれ微妙に違うものなんです。大踊https://ritokei.com/wp-admin/post.php?post=1432&action=edit#category-popには唄い手と踊り手がいて、本村では全部の演目の唄い手をできる人がいないんですよ。
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大踊に魅せられた小川淳子さんはIターンで島に来た移住者
■Page.2「まず自分が楽しんでやっていきたい」