2月20日、シブヤ大学にて開催された『”島”出身者あつまれ! 離島経済新聞と一緒に、みんなで島自慢 』のレポートです。
シブヤ大学とは、渋谷をまるごとキャンパスに見立て、さまざまなテーマの授業が行われる大学(※)。離島出身者や島好きさんが大集結した、リトケイワークショップの開催レポートをお届けします。
(Text: Kaori Kai)
リトケイって??
日曜日の昼下がり、
会場には事前に授業へ応募してくれた
離島出身者や島好きの方がぞくぞくと集まり
ワークショップがスタートしました。
冒頭ではまず、リトケイ代表のイサモトが
離島経済新聞ができた理由や考えていること、
今後やっていきたいことを説明します。
「島を考えること=日本を考えること」
「離島から始める島と人の幸せ探し=この国の幸せ」
このコンセプトにのっとってリトケイでは、
・島の情報の集めて配信すること
・島々や人と人をなどをつないでいくこと
・島プロジェクトの企画や応援をしていくこと
を行い、離島をもっと魅力的な場所として
アピールするお手伝いをしたいと考えています。
離島出身者に限らず、
「よそ者、若者、ばか者」だからこそできる
自由な発想を生かして、
島の新しいアピールポイント作りを行います。
“よそ者”だから見つけられる魅力
まずは、島の出身者や
自分にとって特別な想いのある島を
持っている10名の方々(通称:島持ち)に、
写真を使って島自慢をしていただきました。
各島の特徴を把握したところで、
ワークショップのお題へ。
別の視点から島をアピールする方法として
新しい「島自慢」を考えます。
なるほどなるほどと頷きつつ、
参加者は5チームに分かれてブレストを開始!
島の特徴を根掘り葉掘りに抽出し、
次のステップではよりターゲットに
伝わりやすい言葉にブラッシュアップしていきます。
新しい視点で島をアピール!島自慢大会
[鹿児島県 奄美諸島 与論島]
●島の特徴
・映画「めがね」の舞台にもなった穏やかな場所
・女性の一人旅が多い
・いい感じにさびれた砂浜と素敵な時間
・移住者を歓迎している
・村上隆が通っている島
●新しく考えた自慢
“芸術家がインスピレーションを受ける島”
芸術家が一定期間移住したり、
インスピレーションを得るために滞在する島として、
島の特徴をうまくつなげて「芸術家」というターゲットにセグメント!
[東京都 小笠原諸島 父島]
●島の特徴
・ウミガメを刺身などで食べる
・サメバーガーなど知らない食べ物が豊富
・船でしか行けない(片道25時間半!)
・「世界で一番遠い島」と言われている
●新しく考えた自慢
“自分をリセットできる島”
25時間半の時間をかけて島へ向かう船旅では、
普段の日常と切り離された世界へトリップできる。
自分をリセットする時間になる。
新しいものを食べる体験をするなど、
新しい自分に出会える場所でもある。
[鹿児島県 奄美諸島 徳之島]
●島の特徴
・世界一の長寿が2人も!
・日本のシチリア島と呼ばれている
・パワースポットがある
・闘牛、賭け事が好きな島民性
・土地に高低差がありスポーツのトレーニングに最適
●新しく考えた自慢
“熱くなれる!血が騒ぐ島”
さまざまな意味で肉食系の島!
力をもらえる熱くなれる島!
などなど。
いかがでしょうか?
「行くのに25時間半もかかる」など、
一見ネガティブにも見えるポイントを
アピールポイントに使っていたり、
いくつかの要素をうまくつなげることで
新しいイメージが浮かびあがってきます。
今日ここで出たアイディアは
島に住む人々に伝えたい!と思うものばかり。
参加者それぞれが今回話したことを
どこかで形にしたいという熱い想いもあり、
ワークショップ後の交流会も
大変な盛り上がりに。
(Text:Kaori KAI)
※シブヤ大学は特定非営利活動法人です。
http://www.shibuya-univ.net/