2015年6月から9月、山形県酒田市の有人島・飛島で島暮らし体験プログラム「島ターン」が開催されている。プログラムの概要と展望について担当者に聞いた。
■長期間滞在するから「普通の生活」を体験できる
山形県唯一の有人島で約230人が暮らす飛島(酒田市)で、島暮らし体験プログラム「島ターン」がスタートした。同プログラムは、山形県と「とびしま未来協議会」(島民、大学やNPOなどの島の応援団、行政で構成)により、参加者が島の暮らしを実際に体験することにより、飛島を移住先として具体的に考えるために企画され、今年度からの実施となった。
島ターンの実施期間は、2015年6月から9月までの4カ月間(今回の募集は受付終了)。飛島の6月から9月は、島の一番良い季節で「島の暮らし」を体験することができる絶好の機会となる。参加者は1週間から1カ月間、飛島で生活する。滞在期間中は、伝統行事への参加、地域会合への出席、漁の手伝いや観光施設での職業体験など、島で実際に行われている行事や仕事に従事。飛島の暮らしを具体的に体験できる。
漁業体験の様子
参加者の多くは、実際に島へのU・Iターンを検討する層だ。参加者は「飛島で実際に生活した場合の現実を含めて、島の人から様々な話を聞くことができてよかった」「漁の手伝いなど貴重な体験ができてよかった」と感想を残す。
島ターンを担当する、山形県庄内総合支庁総務企画部地域振興課の地域振興主査・富樫奈美さんは、「島には昔からの暮らしを大事にしている方が多いので、住民の意向を聞きながら、次年度以降の取り組みを検討していきたい」と語る。「移住に意欲的な方には、ぜひ引っ越してきてほしいと、懸命に協力してくださる島の住民がいます」と、島側の期待をのぞかせた。
【関連サイト】
「とびしま未来協議会」ウェブサイト