つくろう、島の未来

2022年09月26日 月曜日

つくろう、島の未来

キハダマグロ、サワラをはじめとした回遊魚の漁業を行う北大東島(きただいとうじま|沖縄県島尻郡北大東村)が、村をあげて県内初のアワビ養殖に取り組んでいる。2011年からアワビ養殖の研究を開始。3年かけ、島内で養殖できることを確認。2016年12月の初出荷を目標としている。

旧西港と港地区_DSC3543

北大東島の港

台風の常襲地域にある北大東島での漁業は、荒天に悩まされることが多い。そこで、不安定な水産物生産を改善するため陸上養殖に着目し、海が荒れても水揚げができる島を目指し、アワビの養殖が計画された。

アワビの名産地といえば、千葉県の房総半島、三重県の伊勢志摩など、寒い地域が多い。北大東村では、亜熱帯気候の島で養殖が成功すれば、話題になると考え、養殖の研究を開始。

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養殖場

2015年にはアワビの陸上養殖施設とふ化施設が完成し、安定的な生産体制が整った。育てるアワビは蝦夷アワビ。刺身やパスタの具材として味わえる。

北大東村役場経済課の平良栄二さんは「今年は3,000〜4,000個の出荷を目指している」と数値目標を語りながら、「水産振興を図ることで、雇用を創出し、若者が定着できる島にしたい」と、その先にある目標も見据える。養殖事業には島の人口減少対策という側面も含まれている。

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養殖アワビ

アワビと並行してヒラメの養殖も実験されてきた。ヒラメはまだ実験段階だが、アワビの養殖技術は、ほかの水産物にも応用できることから、平良さんは「将来的にはナマコも育てられるかもしれない」と期待を寄せる。

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