つくろう、島の未来

2024年11月21日 木曜日

つくろう、島の未来

牡鹿諸島の網地島(あじしま|宮城県石巻市)には公立病院がなく、旧網長小学校校舎を利用した網小医院が、約400人の住民生活を支えている。

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1999年9月に開業した同院は、地域医療と住民福祉の拠点として、外来、訪問診療・看護、救急対応、検診(ガン検診含む)が利用可能。歯科診療所、介護老人保健施設、高齢者生活福祉センター(市指定管理)なども併設されている。網地島では同医院開院により、島の救急患者を適切に搬送できるようになった。

人口減少が進む離島地域では、医療施設の存続に行政のサポートが欠かせない。宮城県石巻市は市民生活を快適にするまちづくりと東日本大震災からの復旧・復興を目指し、2016年12月から3カ年の実施予定で石巻市総合計画実施計画(石巻市震災復興基本計画実施計画)を策定。同計画には島の医療施設の運営費となる石巻市網地地域医療施設運営費補助金も含まれる。

同補助金では、島の医療施設運営に要する経費のうち、計3,000万円を上限として医療従事者の人件費に補助金を適用できる。

網小医院には市町村合併以前の旧牡鹿町時代から、2,000万円を上限に補助金が交付されてきた。同補助金を管轄する石巻市牡鹿総合支所保健福祉課の担当者は「人口減少と高齢化率が高い網地島の住民が、安心して暮らせるよう努めている。今後も網小医院に対する支援の継続は必要」と、重要性について語った。

     

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